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「凄いな!」

なんか出てきたら拍手されたり、歓迎されまくった。


「あの強盗団を洞窟から追い出すなんて、失礼だが君達じゃ誰も想像できない様な感じだったからなぁ~」

拍手をしながらオッサンが僕達を褒めている。


勿論、あのオオチマイ達が上手く立ち回ったのだろうが、僕達は調子にも乗らず話を合わせる程度にした。

今、言えるのは戦ってはいないのだが、かなり疲労していると云う事だけである。


「それは当然よ。あんなの相手にトークで先頭意欲を喪失させているのだから疲れるわ。」


彩希がまるで作戦通りになった様な話をしているが、本当に偶然が良い方向に流れてくれただけで、よくよく考えたらオオチマイがどんな攻撃をしてくるのかも分からないままでお互い離れた。


「キラーちゃんの無駄な勘違いでとりあえず今は戦闘を回避できたけれど、これからは周りは私達の事を強いってみるわよ。」

いくみの話はまだ続く。


「って事はさ、強いから頼ろうって人もいるけれど、強いのなら倒そうって人もいるわけ。私達を倒せば少しは有名になる!みたいな小さい考えの人もいるってのを忘れない様にしないとね。」

いくみの言葉に、強い奴には敵が寄ってくる…それは考えておかないといけない事でもある。


「私達の場合、平和の為!みたいな大きな目標って今はないじゃない?クリスタルが集まったら何が起きるか見てみたいだけ!みたいな感じってあまり他にいないよねぇ~」

朱音がなんとなく憂鬱な表情で僕達を見た。



「そうね、私達はこの世界で悪魔を倒して欲しいしか言われて無くて、既に何をしているのか?目標は無いのが事実。そして帰れないのも事実。」

すずかも何気に憂鬱な表情になった。



「もうさっ、そんなネガティブな考えをしてたらつまんないよ!今を頑張ればここで財産が築ける!」

最後が微妙だが、桃の言う通りである。


「そうね、金塊は無かったけれど、クリスタルはあと一つ。今はそれを目指しましょう。朱音とすずかは私達のメンバーに入った時から私は逃がさないつもりでいるから!」

ニコッと彩希が笑いながら二人に勇気付けた。



「ありがとう彩希。次の場所迄また歩くから準備しないとね。黄色い鳥……」

朱音!また同じオチで終わりかよっ!

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