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「なんだ、意外とみんな判っているね。」
軽く笑いながらヤマガクが僕達の近くに来た。
「きょうも一緒によろしく!」
ヤマガクが2日連続で味方?になった。
「きょうはまともに攻撃してねっ!」
朱音がヤマガクの肩を叩いた。
「そうね、昨日は貴方は居ただけだったもの。」
彩希がやはりそう言いながらヤマガクの顔を睨み付けた。
「みんなしっかり気付いているなぁ…昨日はまだ前哨戦って感じだったもんなぁ……」
ヤマガクが今回は本当に動いてくれるのか、未だ不安ではある。
「上手く相手を見極めなさい。分担するでしょ?ルイア、貴女が自分に合う相手を決めていいわよ。」
オオチマイが僕達を見回しながらルイアに指示をした。
「いいのかしら?私はさっきからヤマガクと目が合ってしょうがないので…」
言いながら鉄球がギューンとヤマガクに向けて投げつけられた。
「凄いな!今迄の相手とは数段違うわ。」
いくみがヤマガクに対するルイアの攻撃を見て焦りだした。
その、ヤマガクはルイアの攻撃を高く跳ね上がりかわしていた。
「ハカセ君に教えておくよ。ルイアの攻撃は盾で受けても飛ぶから跳んで逃げて!」
ヤマガクが教えてくれた。
「もう、オオチマイはキラー君に決まりよ。」
彩希がいきなり僕にリーダーを割り振ったし…