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聖と魔の名を持つ者~剣を手にした少女は、やがて国を守る最強の騎士となる/ラーソルバール・ミルエルシ物語~  作者: 草沢一臨
第二部 : 第三十三章 その手に掴むのは

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あとがきではなく「なかがき」 ~第二部、騎士学校/調査と出会い編の終了~

「聖と魔の名を持つもの ~ラーソルバール・ミルエルシ物語~」

 第二部、騎士学校/調査と出会い編が終了となりました。


 ここで騎士学校編は終了となります。

 盛り込みたかった話があったので学生編をふたつに分けたのですが、結果的に少々煩雑な感じになってしまいました。第二部では不要とも思えるような話があったり、最後が駆け足になってしまったのが心残りではあります。

 後々、書き直すことがあれば、色々と見直していきたいところです。


 さて、主役のラーソルバールですが……。本人は成長していますが、魔法が不得手である部分は依然として残っていますし、剣技においても未だに最強ではありません。(悪魔と化した暗殺者を殺したのは、ジャハネートですし……)

 今後、どう成長するのか、楽しみに待っていただけたらと思います。


 そしてこの第二部ですが、話がグローバルになった分、第一部と比べ戦闘シーンはそれ程多くありません。読む方によっては、退屈だったかもしれませんね。

 第二部の主軸は第一部でラーソルバールが図らずも手にしたものの行方と、ラーソルバールの恋でした。

 恋に関してはかなり淡白に見えるかもしれませんが、出会い以降、その灯は消える事無く、ずっと心の中に有り続け、葛藤し、苦しみ続けています。アシェルタートが帝国の人間でなかったなら、自身がヴァストールの人間でなかったなら、と。

 それでも、表面上は隠していられるのは、友人の存在と、ラーソルバール自身がヴァストールの騎士になるという至上命題を抱えているためでもあります。これは同情を誘う目的ではなく、ただ、異国の貴族という立場にある者同士の、恋愛の難しさについて、ほんの少しラーソルバール視線で書いたにすぎません。


 もうひとつ。

 ここで第二部における第二の主人公とも言うべきエラゼルと、道を違えることになります。これは物語において、エラゼルの退場を意味するものではありません。これからも彼女は物語に置いても、ラーソルバールにとっても重要なポジションであり続けます。

 エラゼルが良いと言って下さる方もおられますので、それを裏切る事無く、十分な出番を用意していく予定ですので御安心を。


 そして……第三部。いよいよ本編とも言うべき、騎士編に突入します。

 ラーソルバールはこれからどう動くのか。周辺国の動向に、ヴァストールはどう対応していくのか。

 ラーソルバールが騎士団においてどんな位置付けになるのか、今後どんな人物が登場するのか。是非、楽しみにして頂けたら、と思います。


 低評価の拙作でございますが、めげずに書籍化目指して(無謀にも)今後も書き続けていこうと思っています。何卒、(生)温かい目で見守って下さいますよう、御願い致します。


 ※)このなかがきは消すかもしれません。


 ちなみに、当初は80万字程度で終わると思っておりましたが、どうやら無理なようです。最近は100万字超を覚悟しておりますが、ここまでの道のりがあまりに大変で、100万字も書ける方って素晴らしいなと、本当に尊敬している次第です。

 兎にも角にも完結までがんばります。

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