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純血のまっさらな百合をあなたに捧げよう
いつだって寂しくて皆と輪の中
この夜みたいな空っぽの世界に
差し込んできた一筋の光
私のことを照らしてくれたんだ
きっとこれが恋なんだね
女の子同士だけどね
この先、何度でも
大切なあなたを掴んで離さないから
「すき」って言葉の一瞬を
「すき?」って気持ちのメロディーも
聴き慣れない、夕日のせいなのです
ああ、水が頬をなぞっていく
咲いた、咲いた、君の体温で
何か足りない、胸いっぱい…
たとえ短命の恋だとしても
優しい雰囲気が、頑張り屋の手の平が
どんな絶望でも強く握り合っている
「そばで支えるよ」
ツライ時の君を、ダメなんかじゃない君を
いつか、お互いが崩れてしまう日まで…
終わりがある恋だ
散りゆく薄っぺらい愛か
そんなこと、私たちも知っている
今、この時だけ、時間よ、止まれ
………
誰も見ていないうちに
そっと触れ合って
指を重ね合って
でも、唇は触れ合わないで
恋よ、まだ、終わったりしないで…
やっぱり、時間よ、止まらないで…
ちゅっ




