実用テスト
コーヒー飲んだら寝れない夜が二日続きました。
機体に登場したクロトは思った。
「狭い!!」
とても窮屈ですぐに温度が上昇して窒息しそうだ。
「何かもう暑いんだけど」
すぐさま沙織に通信を入れる。
「通信機の真横にスイッチがあるでしょ」
「ああ」
「それ押して、説明書によればクーラーっぽいやつみたい 」
押した瞬間、中の熱気が抜け温度が下がる。
とてもちょうど良い。
すると
「さあ、始めようかクロト君」
と若々しい男性の声が入ってきた。
彼はレオハルド・モリス、開発部の責任者でこの二足歩行兵器研究が計画通りに進んだのも彼がいたからだ。
あだ名"歪んだ開発者"らしい。
「まず始めに歩いてくれ」
「了解」
ゆっくりとペダルを動かして機体を前に進める。
機体の足が地面についた瞬間、重苦しい金属音、コンクリートが嫌な音を立てた。
しばらくそこで歩いたり走ったり軽いジャンプした後
「問題ない・・・次に腕だ。右碗部に装備しているガトリングをターゲットに向けて発射してくれ。実弾だからくれぐれも的を間違えないようにね・・・・・」
「了解」
トリガーを引く。が、何も起こらない。ガチリと音がしただけでウンともスンとも言わない・・・
「あれっ。何でだ?!」
三十秒くらいカチャカチャやっていると。
「あ」
「どうかしましたか、レオハルドさん?」
沙織が問う。
「そーいや、弾積んでなかったね・・・」
その言葉を発した瞬間に無線機越しでも聞こえるくらい盛大に転ぶ音が何回かした。
開発部の皆さんが一斉に転んだのだろう。
「何で忘れてるんですか!?」
「昨日の夜に「明日の準備全ておっけーっ」って言ってましたよね!?」
「またですか・・・」
とレオハルドに文句を言う開発部の皆さん。おそらくいつもこんな感じなんだろう。おつかれさんと一言かけて差し入れでも買ってきてあげたい気分になった。
「いやーすまないすまない。忘れてた。じゃ、気を取り直していこー」
「「「うぇーい」」」
実用テス終了後
クロトはもうクタクタで沙織の肩を借りて歩いていた。
あの後、操縦方法を最初から最後まで叩き込まれ、擬似エイリアンの二足歩行兵器と模擬戦をやるもなんとか撃破し、飛行テストで壁に突っ込みそうになったりとクタクタになった。
操縦席から出た時にはもう歩けないくらい疲労困憊で、産まれたての子鹿の様だった。
深夜3:00 観測部
至急で呼び出され、ジョセフが観測室に入る。
「例の二足歩行からエネルギーを探知。徐々に強まって行きます」
「動いたか、、、」
眉間にシワを寄せるジョセフ。
「至急、殲滅部隊出動。一時間で準備させろ」
「了解」
「基地全体に発令する。警戒レベル5、エイリアン殲滅を開始する!!全員気を引き締めろ!」
力強い声が基地に響き渡る。
最近活動が多くて書く機会がなかなかありませんでした。
すいません。
あと暑いです。兎に角暑いです。
自転車に乗って学校行くとビニールシートかぶってるみたいで凄い暑いです。
作品については、今回も前回と同じ感じで最後に真面目な雰囲気をだしました。
沙織をもうちょっと目立たせたいなと思っています。
まだまだ暑い夏が続きますが、この小説を読んでいただけたら嬉しいこと限りなしです。
次回もこれからも、よろしくお願いします。