後ろの正面 だ ぁ れ
か〜ごめかごめ〜
「お前、キモイんだよ!」
「そうそう!隆也くんに話しかけてんじゃねぇっつうの!!」
「てめぇみてるとイライラすんだよ!!」
か〜ごのな〜かのとりは〜
「ご、ごめッげほッ!!わ、私・・・ッ!!」
いついつでやる
「おい、鶴田。今日、わかってんだろうな?」
「う、うん・・・」
「ちゃ〜んと来ないと、明日ひでぇから」
「わかってる・・・」
夜明けの晩に
「あーやっと、罰掃除終った〜」
「何いってんのタッキ、先生がいたときしかやってなかったクセに〜」
「そういうミズキだってそうじゃん」
「まぁね〜。鶴田ちゃんが手伝ってくれたおかげでね」
「さて、帰るか」
「鶴田ちゃーん、掃除道具さっさと片付けておいてねー」
「う、うん・・・」
鶴と亀がすべった
「きゃっ!!」
ドンッ!!
「ひっ!」
ゴロゴロゴロゴロドスーンッ!!
「ちょっ!大丈夫亀子!!?」
「あたたた。・・・うん。なんとか」
「はぁー驚かせないでよ」
「ごめんごめん」
「・・・あれ?そういえば鶴田・・は・・・?」
そう一人の女子が言い終わる前に、みんなの視線が一つに集まる。
そこにいたのは――――
「鶴・・・田・・・?」
赤い海に沈み、こちらをこの世のものとは思えないほどの形相で睨んできている鶴田の姿だった。
「キャァァァァァァァァッッ!!!!!!!!」
その日の事件は、罰掃除の帰り道一人の女学生が”偶然”階段から足をすべらせ、たまたま打ち所悪く死亡してしまった。と世間には報じられた・・・が
「真佐子を返してッ!!どうせ貴方達が突き落としたんでしょう!!?」
「鶴田さん!落ち着いてください!アレは事故です!!」
「嘘つかないで!!真佐子いつも怪我して帰ってくるし!!最初はあんなに楽しそうに学校に行っていたのに2学期になってから、死にそうな顔で学校にいってたのよ!?絶対何かあったにきまってるわ!!」
「それは・・・」
「いいから、当日罰掃除をしてたっていう子を呼んで!!!」
「それはプライバシーの関係上―――」
真佐子・・・鶴田真佐子の親は無論納得した様子はなく、学校まで押し寄せてきたのだった。
それをかぎつけたマスコミも面白おかしく報道し始め、警察や学校側になにか問題があったのではないかと大騒ぎ。
もちろん、そのとき一緒に罰掃除をしていたものたちは、そんなマスコミの餌食にならまいと一歩も家からでれない状況になっていた。
「でさー。ったく、鶴田の親もメンドクサイことしてくれたよねー」
『そうそう。おかげで外出れねぇっての!』
「まったくだよ。あーだりー。夜中しかでれねぇとかマジありえねー」
『ほんとだよ。・・・あ、そろそろ親帰ってくるから切るね?』
「ん。じゃあね〜」
『じゃ!ばいばーい』
ガチャ
「はぁ、お腹すいたな・・・コンビニにでも行って来るか。ちょうどいい時間だし」
ウィーン・・・ 『ありがとうございましたー』
「うっ、さっむー。もう秋かー」
♪〜
「ん?誰だろ? はーい?」
『こんにちは』
「どちらさん?ミズキ?」
『私』
「だから誰よ?タッキ?」
『私よ。忘れた?』
「ちょっと、悪戯ならやめてくんない?ウザイんですけど」
『もう忘れちゃったのね。悲しいわ』
「いい加減にしろっつってんだよ!!アンタ誰!?」
『しょうがないね。じゃぁヒントを教えてあげる』
「は?」
『か〜ごめかごめ〜 かごのな〜かのとりは〜 いついつであう〜』
「ちょ、なんなのよ」
『後ろの正面 だ ぁ れ?』
「ヒッ!!キャァァァァァァァッッ!!!!!!!!」
ドンッ!!!
しばらくして、とある学校のいじめをやっていたという女子達が先生や警察などに名乗り上げ、大人しく”あの日”起こった事を白状した。
それは一つの事件がきっかけとなったのじゃないかとマスコミは報道していた。
その事件とは・・・いじめの主犯格であった亀子が鶴田真佐子とまったく同じような死に方をしたのだというもので、実は鶴田の親が殺したのではないかという意見もあったが、その日鶴田夫婦は警察署にずっといたので容疑者からはずされた。
しかし警察はなおも事件として捜査をしている。
そのわけとは・・・
その日、亀子の携帯には何者かと話していた記録と・・・
―――背中にくっきりと血のついた手の跡がみつかったのだ
長くて省きすぎてわかりにくくてごめんなさいorz
ホラーを書こうと思い挫折した作品ですが、これからももっと頑張ろうと思っているので、温かい目で見てやってください。