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プロローグ
その時、かつて神の子とされた一人の男は彼らに抗おうとしていた。まだ早い、見逃してくれ、と。しかし、彼らは聞き入れようとはしなかった。各々の手にそれぞれのラッパを持ち、下界へと降りていく彼らを、男は見ていることしかできなかった。
男は呟く。まるで懺悔のように。
「許してくれ。私があんなものを広めたばっかりに…
私には彼らを止めることはできなかった。私の力は遠く及ばないだろう。しかし、まだ間に合う。」
そう言うと男は下界のある人々に向けて念を送った。このメッセージの届いた人が、彼らを止めてくれることを信じて。
念を送り終わった男は幻想と分かっていながらも、胸の前で十字を切り、主に祈りを捧げた。
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