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とあるイベントNPCの見る世界  作者: 鷹野メツ
第一章【始まりの町レクサスとポーション騒動】
17/27

ま、また……?

えー、王都に着いた日から数えて、はや三日。


薬草を入手して、現在レクサスです。


いや、早いとか言わないで。私も思ったけど。






王都に着いて、宿屋に入って、疲れてるだろうからと、私を置いて外に走って行ったお父さん達を見送った一昨日。


お父さん達が連れてきた商人さんと、丸一日使って薬草の取引をした昨日。


お父さんから唐突に「帰るよ」と言われ、なぜかいたフレイアさんや他の異邦人さん達に手を引かれ、驚きのまま王都を発った今日の昼。



気づいたらレクサスって……ほんとにもう、ね、何がなにやら……。

早いのはいいことだけど、これは流石に早すぎるよ。

正直、もっと王都を見たかったな……いや、こんな危機的状況時に何を言ってるんだ!って言われそうだけど。


ていうかフレイアさん達、なんでいるの。

え?三日後に来てくれってお父さんに言われていた?

お父さん……確かに、手伝ってくれるとは言ってたけど、異邦人さんのこと頼りすぎじゃ……。

まあ、いいか。



そういえば、帰りも行きと同じ道だったけど、やっぱり洞穴の中では魔物に会わなかった。

フレイアさん達が帰ったときもそうだったらしいし、本当に、何も起きないといいな……。








さっそく道具屋に戻って、ポーションを売り場に置く。

王都でちょこっとだけ作っておいたんだ。

あ、もちろん、個数制限は設けさせて貰うよ。

一人で何個も買えるぐらいにはまだ作れていないし。




売り場に出して数分後。異邦人さんが「ポーションキター!」って、奇声を発しながら店に突っ込んできた。……正直、かなり怖かったです。


そのままどんどん買いに来る人が増えていった。もしかして、掲示板、使ってるのかな?

皆個数制限のことは納得してるみたいで、一個でもいいから欲しいって人が沢山いる。

稀に文句言ってくる人もいたけど……近くにいた異邦人さん達に「OHANASI」しようって連れられていった。

OHANASI……なにを話しに行ったんだろう?



最後の一個のポーションが売れたので、またポーション売り切れの札を置いておく。

まだ買ってなかった異邦人さんは、しょうがないって言ってる人もいたんだけど、中には物凄く怒ってる人もいた。申し訳ないので、優先的にポーションが買える番号札を渡したら、しぶしぶだけど納得してくれた。


さあ、早く部屋でポーション作らなきゃ。

王都で買った薬草の種は、お父さん達が今まで以上に厳しく監視をしながら育ててくれるそうなので、きっと大丈夫。



道具屋の裏の、家の前に止めてある馬車の中から薬草を出して……あれ?


薬草が、ない。


あるのは空箱ばかり。


あれ?あれれれ?


うそでしょ?!



どうやらまた薬草が盗られてしまったようです。

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