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任務×帝国=食料強奪ミッション?

「早速ですがユイさん、一つ状況報告が」

眼鏡美男子ことタカイワが特有の眼鏡ずらしをしながら

紙を取り出して喋りだす

「最近食料の不足が目立っています、他にも多少問題はありますが、大した物ではないのでこちらを優先するべきかと」

「・・・分かったわ、新人もいるし、早速オペレーションと行きましょう」

この時、俺はまだ知る由も無かった

ゲームとは段違いの危険に見舞われることに


「まだ来てないメンバーもいるけど、オペレーション『マテリアルハイジャック』を開始するわ」

部屋が暗くなり、唯の座っている後ろに降ろされる大きめのスクリーン

映されたのは、巨大な地図とそれに書かれた役割と名前である

「いつも通りのメンバーに今回は新入りのヒロシ君を加えて行動するわ」

ユイはスカートから取り出した拳銃を片手に作戦内容を告げる

「まず陽動にオダ君、キドちゃん、ツルギさん、この三人が基本的に注意を逸らす陽動要員として動いてもらう」

「陽動?」

「陽動ってのは所謂囮なんだが、この場合はただの注意逸らしだ、帝国の兵は多い上に強い、出来るだけ数は少なくしておきたいからな」

「お、おう」

丁寧に耳打ちで説明してくれるハヤマ

丁寧なのは嬉しいんだけど、少し近いっす


「それで突撃部隊、新入りのヒロシ君に伝えておくけど、この作戦に置いて一番危険なのはこの担当よ」

「まあ聞こえからして一番危なそうだしな」

「というわけで、この担当にはタイラ君とヒロシ君で行ってもらうわ」

あれ?

・・・今、なんかすげえ言葉が聞こえたようだ

「・・・ユイ、こいつには荷が重いんじゃないのか?」

「ヤマシタ君がいないこんな状態じゃ仕方無いわ、貴方一人じゃ流石に帝国兵士とやり合うのは難しいし」

待て待て待て!

「ちょっと待てぇ!」

すかさず声を大にして叫ぶ俺

当然のように全員は俺に振り返る

ただ一人、ユイ以外は俺に向けて凄く気の毒そうな顔をしていたけど

「何?ヒロシ君」

「おかしいだろ!俺、ここ来てまだ数時間だよ?そんな奴にそんな危ない事押し付けるなよ!」

「大丈夫よ、危険と言っても死にはしないから」

「何の確証があっての言葉だよ!」

前へ出て講義しようとする俺の鼻を

何か金属的なものが掠れる

「・・・ユイに口出しをするな、お前は適当に逃げ回っているだけでいい」

「・・・シャッス」

声の主はタイラ君、俺の鼻を掠ったのは武器である大斧

殺す気かwww

「まあそう邪険にしないであげて、確かに決めるのは早過ぎたわ」

「っほ」

安心しているのも束の間

「じゃあヒロシ君、君専用の武器をそろそろ見せてもらいましょうか」

「・・・はい?」


「ここに来た人間には、なんらかの力が与えられる、それは武器と異能力のセットなの」

「・・・急に異世界転生物みたいな設定が飛び込んできたな」

「さあ、イメージしなさい」

「スタンダップ!ヴ○ンガード!」

「違う!」

ですよね~www

先導者とちゃいますよね~www

下らない事をやっていると時間が幾らあっても進まないので

適当に考えてみる事にした

「考える事で現れる、それが貴方の武器よ」

「俺の・・・武器」

何が出るのかな~

カッコいいのがいいな~

FFとかのバスターソードとか・・・いや、あれは俺じゃ振り回せ無さそう

「・・・出た!」

出た物にみんな少し驚く

というか、出した俺が一番驚いていた

「・・・これは」

うん、なんというかね

この形状は、どう見たってウ○ザーソード○ンです

本当にありがとうございました

「なんか、オモチャみたいな武器ね」

いや、まあ

実際タダの特撮玩具ですし

というかこれ、色々不味くね?


時は過ぎ、夜

俺たちは、サンクキングダムの前の大橋

その橋の側に居る兵士を見ながらユイが言う

「じゃあ、陽動部隊、よろしくね」

「了解」

「分かりました」

「ちょろいぜ!」

オダ、キド、ツルギの順で喋った後

陽動部隊は動き出す

「オペレーション・・・開始!」

三人は一斉に走り出すと、兵士に向かって銃火器で攻撃する

兵士の数は二人、二人とも槍を構えている

「またお前等か!」

「今度こそ始末してやる!」


「・・・またって、お前等ってこんな事ばっかしてるのか?」

「そんな事はどうでもいいわ、走りなさい!陽動だってそんなに長く持たないわ!」

残りのメンツも続いて走り出し、俺は後を追うように走り出す

「あの三人は大丈夫なのか!?」

「ある程度の時間稼ぎをしたら逃げるようにしてあるから大丈夫よ、あの三人は素早く行動出来るから陽動なの」

成る程・・・


城に突入すると、広間に出る

「じゃあタイラ君とヒロシ君以外のメンバーは私に着いて来て!」

「俺も!」

「話を聞いてなかったのか、お前は残れ」

やめろやい!

俺は男と朽ち果てる趣味は無い!

ってか襟掴むな、折角貰った制服が伸びるだろうが!

俺とタイラを残してユイが行った後

続々と群れを成して現れる兵士達

みんな鎧とか着けてフル装備なんだけど

俺とコイツなんてアレだよ?

持ってるの斧とオモチャだけだよ?

「残っているのは二人か、他にも兵を回せ!」

そう叫ぶのは、唯一フル装備軍団の中で兜を着けず顔を出している男

見た感じ俺等と大して年齢は変わらなさそうだ

アイツが隊長とかなのか?

などと、俺が考えている内に

隣に居た暑苦しい斧男の気配が消え

気がつけば、さっきの兜無し男の元へ斧を振り下ろしていた

それに気づき、男も右手に持っていた片手剣で受け止める

「今日こそ決着を着けてやる・・・」

「いいだろう、だが、勝つのは私だ」


あっちで熱血バトル的な展開が行われている中

隊長格の兜無し男以外の兵士は

全て俺の所にやってくる

ちょwwwおまwww

「無理無理無理無理無理無理無理ぃ!!!」

城内を死ぬ気で逃げまくる俺

後を追ってくるように走ってくる兵士達

うは☆ 俺って大人気っすわぁwww

・・・ごめん、状況が状況だし全然嬉しくねぇ

「こうなったら・・・」

例の魔法剣銃を右手に構え、引き金を引く

なんでかな、凄く指輪が欲しいwww

とか思っていたら、二つ驚く事があります

まず一つ

「うわあ!」

数人の兵士に弾丸が飛ぶ、しかも俺にはその軌道が見える

通常ではありえない軌道を描いて兵士の鎧を貫いたのだ

これが俺の付加能力の効果か・・・

そして、もう一つのビックリポインツ

「・・・魔法使いが使う感じの指輪が填まってるんすけど」

この世界は何でもありかwww

じゃあ何ですか、これをこうやって手を開いて・・・

『キャモナシューティングシェイクハンズ♪』

言いおったwww遠慮も無しに喋りおったwww

そんで、握りますと

『フレイム♪シューティングストライクヒーヒーヒー♪』

んで、最後に引き金を引くと・・・

俺の予想通り、銃口から大型の火炎の弾丸が発射される

ってか、あちぃ!俺も熱い!

「っ!?奴は魔法が使えるのか!」

そんな兵士の驚きもかき消すように

炎の弾丸は兵士達を一瞬で吹き飛ばす

・・・なにこれ?まあ唯一つ言えるのは

俺TUEEEEEEEEE!






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