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転送×ピンチ=美少女との出会い?

「…う~ん」

ここは一体どこだ

異世界へ送られた俺は、どこか分からない場所へと落とされる

見た所、ここは森の中で

俺は、四角形の石で出来た台座に居た

辺りを見渡しても木だらけ…

「ったく、こんな所で何をしろっていうんだよ」

あの不細工め

一発くらい殴ってやりたいくらいだ


などと思っても始まらず

その場で立ち上がり、今の状況を確認する

まず、俺の格好はジャージだ

基本的に俺はジャージだ

なんでかって?

楽だからに決まってるだろ

他?おいおい、ゲームしてたんだから他に何を持っているって言うんだ

つまり…

「この状況、何気にまずくね」

事態の悪さに気づくと同時に

近くから何か大きい音が聞こえてくる

何か何かと思い身構えていると、音は徐々に大きくなり

やがて、それは姿を現す


「…アポカリプス?」

俺の目に映ったのは

ゲームで現れた飛竜…

アポカリプスそのものだった

「転送されてすぐ大型モンスターとかどんなテンプレだよ」

余裕をかましてそんな事を呟くが

一目見た瞬間のアポカリプス(仮)の姿に

俺は、股間から黄色い液体を漏らしていた

怖すぎwww

「があああああああ!」

獲物を見つけて嬉しいのか

はたまた、俺の黄金水に反応したのか

アポカリプス(仮)は俺に向けて

隣のカラオケボックスから聞こえる騒音なんぞ話にもならないほどの

どでかい叫び声を挙げる


すぐさま危険を察知したのは良いが

臆病な主を持った脚は力が抜けて動けず

声を挙げて助けを呼ぼうにも

下手な挑発と捉えられたら本末転倒と悟った俺は

何も出来ず、石の台座に座り込む

すると、アポカリプスとは違う声が俺の耳に入った

「何やってんの!早く伏せて!」

突如として聞こえる叫び声

仲間のアポカリプスという最悪な展開ではないだけマシな上に

それは人間の声であったという事に多少安堵していると

その言葉の意味を理解するのがもう少し早ければという後悔に

捕らわれる事になろうとは、この時の俺は思ってもいなかった


叫んだ声の主は…少女であった

瞳は大きく綺麗で、見ているこちらに強さを感じるような熱い思いを感じ

小顔でスタイルは良く、一瞬で美少女と判断した

ただ、その美少女様は

あろうことか、口で手榴弾の安全レバーを外し

アポカリプスの方へと豪快に投げつける

「ちょwww」

フザける余裕も無かった俺は

ゴキブリも真っ青な匍匐前進で距離を取る

次の瞬間、激しい火薬の爆発音と

衝撃をもろに受けたアポカリプス(笑)の断末魔が響く

因みに俺は、匍匐前進では逃げ切れず

衝撃波に巻き込まれ、近くの木に顔から激突した


…お星様が見えるなり~

「大丈夫?」

美少女様は俺に近付き俺の安否を心配する

心配してくれるのは嬉しいが、もっとエコロジーで危険の少ない方法で

僕ちんを助けてくれると嬉しかったのだが…

「ああ、あれは一体…」

気を取り戻すと、すぐにアポカリプス(爆)のことについて聞く

「魔獣の一種よ、あれはその中でも上位の種族で飛竜っていうの」

「そうなんだ、ところで君は」

「紹介が遅れたわね、でも普通自己紹介はまず自分からじゃない」

悪戯っぽく俺に笑いかける少女

ふん、萌えたぜ

「木原弘、歳は十六だ」

「私は佐山唯、歳は貴方と一緒よ」

よろしくね、と言う様に手を差し伸ばす唯

だが、今の問答に疑問を覚えつつ

それを晴らす為に質問を投げかける

「なあ、君はもしかして…」

「気づいた?私も貴方と一緒。神に送られてきたの」






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