表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

無限図書館・第4話 森林学者と少女館長

作者: 星野☆明美、chatGPT

 珍しい葉を見つけた森林学者は、正体を探そうと図鑑を求めて無限図書館に迷い込む。だがそこで出会ったのは、あどけない少女の姿をした館長だった。幼い頃の自分と再会した学者は、自然の中で遊んだ日々の記憶を取り戻していく――。

森林学者は、深い森で針葉樹と広葉樹の調査をしていた。ふと足元に、見たことのない珍しい葉っぱを見つける。

「新種かもしれない…」

胸の高鳴りを抑えきれず、彼はその正体を突き止めようと図鑑を求めて歩き出す――気づけば、彼は無限図書館に迷い込んでいた。


館内で分厚い植物図鑑を開く彼の前に現れたのは、あどけない少女の姿をした館長だった。

「ねぇ、難しい本ばかり見てないで、少し遊ぼうよ」


次の瞬間、学者の隣には幼い頃の自分の姿が現れ、少女館長に手を引かれて駆け出す。


小川のせせらぎ。小魚をすくったり、虫を追いかけたり。木漏れ日の下で葉っぱを拾い集め、太陽に透かしてはしゃぐ。

大人の学者は本の前で佇んでいるが、心はすっかり幼い自分に重なり、久しく忘れていた自然への純粋な憧れを思い出していた。


やがて子どもの自分は、微笑んで少女館長に告げる。

「もう満足したから、帰るね」


その姿は光の粒となって消えた。


学者は珍しい葉の正体を見つけることはできなかった。

けれど、胸の奥には幼い日の感動があふれていた。

静かに図鑑を閉じると、彼は深い森へと帰っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ