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赤龍亭と天井桟敷の人々  作者: now here man
第一部 邂逅編

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21/26

中年狩人の後悔。

見慣れた街並み、いつもと変わらない空気。

生きている街、変わり続ける街。


この街に住むようになって、どれほどの時が経ったのだろう。この街は俺を住人として受け入れてくれているのだろうか。


そんなことを考えながら、ただ歩く。


気がつけば、町外れの古びた教会の前。

いつも門は開かれている。ただの中年狩人の前にも。


俺は祈ることはしない。


ただ、教会の静かな空間が好きだ。

神は存在するのか?そんなことはわからない。神がいればもっとマシな人生を歩むことが出来たのだろうか。


一人静寂の中、過去の出来事を思い出す。

最愛の息子が流行病にかかった時、俺はダンジョンにいた。ジュリアが、妻が止めるのを聞かずに。


名声のため、責任から逃れるため、俺はダンジョンに潜り続けた。


家に戻った時、息子は冷たくなっていた。


あの時、ダンジョンに潜らなければ、息子は助かったのだろうか?


今でもわからない。


「ジョニーさん、こんなところにいたんだ。」

「よくここがわかったな。」

「なんとなくここだと思ったんだ。」

「昼飯、まだだろ。」

「うん。」

ヨシュアと並んで教会を後にする。


外は快晴。屋台で買ったサンドイッチを持ち、町外れの丘に登る。

ここからは、街が見下ろせる。

「今度、狩りに連れていってくれないかな。」

「どうしたんだ。」

「命の終わりを見てみたいんだ。」


お互いに黙ったまま、静かな時が過ぎる。


翌日、町外れの大きな胡桃の木下で待ち合わせることにし、俺たちはお互いの生活に戻っていった。



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