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インタールード
薄れゆく意識の中で様々なイメージが蘇る。
ヨシュアと名乗る、未知の存在の言葉を伝えるために遣わされた少年との出会いと別れ。
俺の人生に転機を与えてくれた魔法使いカティとの出会い。
それは、何気ない日常の何気ない出会いとともにやってきた。
そして、鮮やかに蘇る、懐かしい街の風景。
その時はまだわかっていなかった。
世界の運命を左右する決断を迫られることを。
これまでの平穏な暮らしを守るのか。
この愛すべき世界を捨てて、新たな世界の創造を始めるべきなのか。
無数の選択肢がある未来を閉じてしまったことを
今でもあの決断が正しかったのか
俺にはわからない。
まだわからない。どこにでもいるような中年狩人の俺に世界の選択が託された理由を。
ヨシュアを、永遠に俺たちの前から消し去ってしまった決断が正しかったのか。
きっとこの先も答えは見つからないだろう。
俺の残りの人生は、答えを探す終わりのない旅になるだろう。
離してしまった少年の手の温もりを忘れられないまま。




