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白銀の王。  作者: 春乃來壱
13/31

13.それぞれの、得意属性。





フィー達のステータスを見てからなんとか落ち着きを取り戻した3人は、顔を見合わせ“この2人は怒らせないようにしよう”と深く頷きあった。


「じゃあカガリくんから得意属性調べてみるっす」


フィーに魔石を渡された輝璃が魔力を流し始めて数秒後に魔石の色が黒に変わった。


「…黒?」


「カガリくんは黒魔法が得意なんすね」



水色、青色は水魔法と氷魔法、赤色は炎魔法、


緑色は風魔法と植物魔法、茶色は土魔法、


黒色は黒魔法と闇魔法、白色は白魔法と光魔法、


黄色は雷魔法が得意属性とされる。



「じゃあ次はユキちゃんっすね」


「…ん」


「は、はいっ!」


輝璃から魔石を受け取り、雪が魔力を流し始める。


「…白、です?」


「ユキちゃんは白魔法なんすね!黒魔法も白魔法もあまり使い手が居ないレアな属性なんすよ」


「黒と白ってお揃いみたいですね!」


「…色違い、だね」


雪が嬉しそうに話すのを輝璃が頭を撫でながら微笑む。

その姿を和みながら見ていると雪から魔石を渡されたので碧も魔力を流す。すると魔石の色が青に変わった。


「青って事は、水魔法?」


「青は氷魔法っすね。でも氷魔法を得意とする人は水魔法も得意な人がほとんどっす」


「氷魔法か…」


「氷魔法は攻撃と防御の両方強力なのが多いんすよ。ただ欠点を言うと乾燥した所では使いづらいのと使用者が暑さに弱くなる所っすかね?」


「暑さに弱くなるのはきついなぁ」


元から暑さがあまり得意ではない碧が苦い顔をしてるとフィーから“それなら”と提案される。


「自分が感じる暑さを和らげる魔導具(アイテム)があるんで獣人国に着いたら買ったらいいっすよ」


「うん!あ、でも俺この世界のお金持ってない…」


「大丈夫っす!その為の遺跡(ダンジョン)でもあるっすから」


「どういうこと?」


言葉の意図がわからず首を傾げるとフィーが説明してくれた。


要約すると遺跡(ダンジョン)内の魔物達は倒した時に魔石だけではなくお金まで落としていくそうで、魔物が強ければ強いほど落としていく量も増えるので、冒険者たちの小遣い稼ぎなどをする場でもあるらしい。


「ミドリくんは絶対そこを気にすると思ったんで、レベル上げと同時に旅の資金も調達しちゃおうって思ったんす。魔石もギルドなんかで換金できるっすし」


輝璃達のことも碧の気持ちの面も考えてくれてるフィーには感謝してもしきれない。今度何か好物を聞いてたくさん創ろう、と思いながら魔法の事に意識を戻す。



「じゃあカガリくんは僕が、ユキちゃんはむいが教えるっす。ミドリくんはそれを見ながら今使える魔法の練習っすかね」


「うん。わかった!」


「むいちゃん、お願いします!」


「まかせて!むいがんばるよー!」


「…よろしく、フィー」


「はいっす!」


それから5人は輝璃とフィー、雪とむいで少し離れた位置に移動する。碧はその中間の位置に立ち、まずは輝璃達の方を見ていることにした。



「じゃあまずは“黒霧 ”から教えていこうと思うっす。“黒霧”はその名前のまま黒い霧を作り出して相手の視界を遮る魔法っす」


「…戦ってる時とか、使われたら厄介そうだね」


「そうっすね。かなりの手練じゃない限りまず隙ができるっすね」


「…俺も頑張っておぼえる」


「はいっす!黒霧は最初はこう、手のひらから出すイメージでやるとやりやすいっす。慣れてきたらどこからでも出せるようにもなるっすよ!1回見せるっすね……【黒霧】」



フィーの手から黒い霧がでる。その霧がユラユラと揺れてどんどん霧の量が多くなり、最後にはフィーの体をすっぽりと包み込む。


「“黒霧”は相手の視界を遮るだけじゃなくて、夜とかだったらこんな風に自分を包んで暗闇に紛れることも出来たりするっす」



夜に使われると厄介なスキルだな、と思っていると碧の耳に【黒魔法・黒霧を取得しました】と機械的なアナウンスが流る。


1度見ただけで魔法が使えるようになるなんて本当に便利(チート)だなと苦笑しながらステータスを開く。


「“ステータス”」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

Lv.24

名前:小鳥遊 碧

性別:男

年齢:18歳

種族:人類種

体力:15700/15700

魔力:11000/12500

攻撃力:6400

防御力:4850

命中率:Lv.5

回避率:Lv.1

幸運力:Lv.Max

状態:ー


役職:怪盗 Lv.Max

【⠀効果 】あらゆるモノを盗むことが出来る。


〖 ライト 〗〖 鎌鼬 〗〖 風詠 〗〖 結界 〗〖 ファイヤ 〗〖 ウォーター 〗〖 氷柱 〗〖 氷翼 〗〖 水破 〗〖 炎舞 〗〖 縛 〗〖 ボックス 〗〖 転移 〗〖 浄化 〗〖 ヒール 〗〖 捕縛 〗〖 飛行 〗〖 身体強化 〗〖 煉獄 〗〖 神楽 〗〖 領域 〗〖 影渡 〗〖 結界 〗〖 疾風 〗〖 星詠 〗〖 火弾 〗〖 竜巻 〗〖 黒雷 〗〖 雷神 〗〖 鑑定 〗〖 天撃 〗〖 念話 〗〖 硫酸 〗〖 跳躍 〗〖 糸操 〗〖 収納 〗〖 黒霧 〗


“亜空間・狭間” 収納0


【大罪スキル・傲慢】

【 効果 】

無から有を作り出す。モノとモノを掛け合わせて作ることも可。

ただし、作る際には魔力を消費する。消費する魔力は作るものに比例する。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「うーん…やっぱり魔力に余裕のある今のうちに新しいスキル作っとくべきかな?」


腕を組み唸りながら考え、あるスキルを思いつく。



「【スキル作成】」



ーー【スキルの内容を提示してください】ーー


「“魔力消費を抑えるスキル”」



ーー【既存のスキルに該当するものがあります】ーー

【魔道師・大賢者】



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



魔道士:魔力消費量が1/3になる。



大賢者:魔力消費量が1/2になる。

魔法が無詠唱で使用可能になる。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



ーー【既存スキルを習得しますか】

【 YES / NO 】


「“YES”」



ーー【習得するスキルを選択してください】

【魔道士・大賢者】


「スキル選択【大賢者】」


ーー【大賢者スキルを取得しました】



その文字が出てくると“収納”を創った時と同じ感覚に襲われるが気にせずまたステータスを開く。



「“ステータス”」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

Lv.24

名前:小鳥遊 碧

性別:男

年齢:18歳

種族:人類種

体力:15700/15700

魔力:7000/12500

攻撃力:6400

防御力:4850

命中率:Lv.5

回避率:Lv.1

幸運力:Lv.Max

状態:ー


役職:怪盗 Lv.Max

【⠀効果 】あらゆるモノを盗むことが出来る。


〖 ライト 〗〖 鎌鼬 〗〖 風詠 〗〖 結界 〗〖 ファイヤ 〗〖 ウォーター 〗〖 氷柱 〗〖 氷翼 〗〖 水破 〗〖 炎舞 〗〖 縛 〗〖 ボックス 〗〖 転移 〗〖 浄化 〗〖 ヒール 〗〖 捕縛 〗〖 飛行 〗〖 身体強化 〗〖 煉獄 〗〖 神楽 〗〖 領域 〗〖 影渡 〗〖 結界 〗〖 疾風 〗〖 星詠 〗〖 火弾 〗〖 竜巻 〗〖 黒雷 〗〖 雷神 〗〖 鑑定 〗〖 天撃 〗〖 念話 〗〖 硫酸 〗〖 跳躍 〗〖 糸操 〗〖 収納 〗〖 黒霧 〗〖 大賢者 〗


“亜空間・狭間” 収納数0


【大罪スキル・傲慢】

【 効果 】

無から有を作り出す。モノとモノを掛け合わせて作ることも可。

ただし、作る際には魔力を消費する。消費する魔力は作るものに比例する。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





「“大賢者(これ)”、魔力消費抑えるのが目的だったけど、無詠唱は嬉しい誤算だなぁ…」



あぁでも無詠唱ってどうやるのかな、と疑問に思い試してみることにした。


とりあえず前に1度練習した“氷翼”が出るかやってみようと碧が試しにパチンッと指を鳴らすと、パキパキと背中に氷の羽根がつくられる。

もう1度指を鳴らして魔法を消し、今度は指を鳴らさずに頭の中で魔法名を唱えるとこちらも問題なく羽根がつくられた。


他にも足で地面をトン、と叩くだけでも問題なく魔法が使えた。


「…成程。使いたい魔法をイメージしてたら声に出さずに詠唱しても、何かの動作に合わせてでも発動できるのか」



大賢者(スキル)のおかげで魔力消費も半分に抑えられてるしこれは創って正解だった、と思っていると視線を感じたのでそちらを向くと むい以外の3人がこちらをなんとも言えない表情で見ていた。


「…無詠唱って、普通は何十年かけてやっと出来るようになるはずなんすけどねぇ?」


「ミドリすごいね!」


「…俺も、追いつけるように頑張る」


「置いてかれないように頑張ります!」


フィーはどこか遠い目をしているし、むいはニコニコ笑顔で凄く可愛いけど、輝璃と雪は何かを決意しだしたし。きっとこれはまた何か自分がやってしまったんだろう。



ーーまぁもう創っちゃったし便利になることはいい事だしいっか、と開き直ることにした。




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