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こちらメイド探偵会です!  作者: 二見
女子大生の犯行録
89/123

浮気疑惑

今回は倒叙物です。

いつもの探偵会メンバーは後半から登場予定です。

ぜひ楽しんでください。

「それじゃ行ってくるわね。今日も帰りは遅くなると思うから」

「……うん、わかった」


 いつも通りの朝、いつも通りの母の言葉。

 今日も仕事に行く母を見送った。

 ここ最近、母は毎日のように深夜近くに家に帰ってくる。

 残業ならばまだいいのだが、恐らく浮気をしているのだろうと思う。

 その理由としては、最近やたらめかし込んで出かけているからだ。

 それに加えて、家にいるときは片時も携帯を手放さない。多分SNSでやり取りをしているのだろう。

 私も父も薄々感づいているが、決定的な証拠がないため追及することができない。

 もし問い詰めるようなことをしても、しらを切られておしまいだろう。


「ねえお父さん、本当に何も言わなくていいの?」

「決定的な証拠がないんだし、仕方ないだろう。第一浮気をしているかもというのも推測だ」


 父も内心では疑っているのだが、やはり証拠がないため動けないようだ。

 もう私も20歳になっていて、離婚しても何も問題がないため、浮気であることが発覚したらすぐにでも離婚させたいところだ。

 自分たちではこれ以上どうしようもないので、ここはプロに任せることにした。


「ならさ、探偵でも雇って素行調査してもらおうよ」

「探偵ねえ……」

「お金は私が出すからさ、いいでしょ?」

「なあ綾乃、なんでお前がそこまでする必要があるんだ?」


 必死の形相で訴える私を、怪訝な目で見る。


「だって、お父さんがあまりにも可哀そうじゃん。浮気しているなら、お母さんは何らかの罰を受けるべきだよ」

「……お前の気持ちはありがたいが、これは父さんたちの問題だ。お前が何かをする必要はない。そのうち解決してみせるさ」


 頭を軽く撫で、部屋に戻っていく父。

 父は優しい人だ。

 だからこそ、母を問い詰めることができないのだろう。


「……やっぱり私がやらなくちゃ」


 部屋に戻る時に見せた父の哀しげな顔を見て、私はそう決心した。

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