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こちらメイド探偵会です!  作者: 二見
ブラッディ・サスペンス
57/123

朝霞龍吾と三つ目の遺体

 翌日、式たちは通常通り授業を受け、放課後に警察の調査を聴く予定になっていた。

 そしてすべての授業が終わったので、今から警察に向かうところだった。

 しかし、式はすぐに警察にはいかず、先にある用事を片付けることにした。


「榊さん、先に警察に向かってて。俺はちょっと用事があるから」

「何の用事ですか?」

「すぐ終わるよ。だからよろしくね」


 式は職員室に向かった。

 職員室で、式は担任の佐倉を呼び出す。


「すみません、佐倉先生はいますか?」


 式の声を聴いた佐倉が駆け付ける。


「あら式くん。どうしたの?」

「ちょっと聞きたいことがあるんですが……」


 式は佐倉に耳打ちする。


「ええ、それなら……」

「あ、ちょっと待って!」


 大声で静止する。


「ど、どうしたの」

「すみません、俺の耳元で言ってくれませんか?」

「え……?」


 佐倉の顔が赤くなる。


「ま、まさか式くんそういう趣味なの……? 最近流行りのASMRっていうのよね。でも私みたいな年増よりも、もっと若い子の方がいいんじゃ。例えば榊さんとか……」

「ち、違いますよ! 何勘違いしているんですか」

「あ、ち、違うのね」


 勘違いを恥じる佐倉。


「でも、若い子の方がいいというのは否定しないのね」


 ボソッと呟く。


「え?」

「何でもないわ。それでさっきの件だけど」


 佐倉は言われた通り耳打ちで式の質問に答えた。


「……やっぱりそうだったか」

「これで何かわかったの?」

「ええ、ありがとうございます。では俺はこれで」


 佐倉にお礼をし、式は警察へと向かった。




 警察へ向かう途中、式は見知った人物を見かけた。


「あれは……!?」


 2m近くの身長、そして遠目から見ても目立つ銀髪。

 その人物とは朝霞龍吾だった。


「朝霞龍吾……!」


 式は彼に気づかれないよう後を付ける。

 そこでタイミングがいいのか悪いのか、携帯に着信が入った。


「式くん、大変です!」

「ごめん、榊さん。今ちょっと忙しくて。後で電話をかける」


 榊の話を聞かず、電話を切った。

 しばらく朝霞龍吾の後を付けていると、森に囲まれた廃墟の建物に着いた。

 朝霞龍吾はその中に入っていった。


「こんなところに何の用だ……?」


 怪しげに思いつつ、式も中に入った。

 廃墟の建物はエレベーターを見たところ5階建てのようだった。

 だが当然エレベーターは動いていない。

 朝霞龍吾は階段を登って上の階へと上がっていったので、式もその後をつけた。

 しかし、朝霞龍吾は式が後をつけているのに気づいたのか、足を速めた。


「くっ、バレたか!?」


 式も必死にその後を追う。

 階段を駆け上がる音から察するに、どうやら朝霞龍吾は5階まで登っていったようだ。

 五階には部屋が一室しかなかったので、式がその部屋に入っていくと、そこには驚愕の光景があった。


「えっ!?」


 式の目に映ったのは、十字架のようなものに張り付けにされた四肢を切断された遺体と、その死体の前にいる朝霞龍吾だった。

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