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こちらメイド探偵会です!  作者: 二見
バーチャルアイドルの受難
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現場到着

 事件現場の家は、二階にある一つの部屋が焼けてしまっていた。

 榊が玄関のチャイムを鳴らすと、中から一人の女性が出てきた。


「あら、あなたは?」

「ここに園田隼人という刑事が来ていると思うのですが……」

「ああ、あの刑事さんね。ちょっと呼んでくるわね」


 しばらくして隼人がやってくる。


「あ、君たちか。一体どこからこの事件を嗅ぎつけてきたんだい?」

「隼人兄さん、私たちも間接的にこの事件に関わっていると言っても過言ではないかもしれないのです」

「ん? 何だかよくわからないな」


 隼人に案内され、家の中に入る。

 一階のリビングに案内されると、そこには複数の刑事と二人の女性の姿があった。

 一人は先ほど出迎えてくれた40代くらいの女性だ。

 もう一人は20代前半くらいの若い女性だった。


「あの、この人たちは?」

「楓の友達じゃないの? あ、でもあの子学校行ってないし、それはないか」

「この二人は明戸高校探偵会に所属していて、これまでにいくつもの事件を解決してきています。しかし今回は何やら事件に関わりがあるとのことで」

「隼人兄さん、まずは事件の詳細を聞かせてもらえないでしょうか」


 榊に促され、隼人は事件の詳細を話し始める。


「被害者は松永楓、十六歳。自宅でパソコンを見ていたところ、突然部屋で爆発が起きて体全体に火傷を負ってしまったらしい。今は病院に運ばれて治療を受けているが、重症だそうだ」

「ということは、亡くなっているわけではないのですね?」

「ああ。幸い命に別状はないらしい」


 それはよかった、と式は心の中でほっとした。


「爆発の原因って何だったんですか?」

「それはこれから調べるところだ。僕たちも今着いたばかりだからね。だから事故なのか、誰かに仕組まれたものなのかすら判断できていない」

「なるほど」


 榊が式に近づき、耳打ちする。


「松永楓……、式くん、これは間違いないですね」

「うん。彼女がめーぷるちゃんなんだろう」


 名前から察するに、松永楓こそがめーぷるちゃんの中の人であることは明白だ。


「隼人兄さん、先ほど被害者はパソコンを見ていたと言っていましたが、正確には生放送を行っていたのです」

「どういうことだ?」


 榊は今まで見ていた生放送について説明した。


「なるほど。そういうことか」

「ええ。恐らく配信サイトのアーカイブに動画が残っていると思いますので、そちらを確認すれば確定できるかと」

「わかった。確認しておこう」

「隼人さん、こちらの二人の女性は?」

「ああ、こちらは被害者のお母さんとお姉さんだ。お母さんが(きり)さん、お姉さんが(もみ)さんだ」


 二人は式たちに軽く会釈をする。


「この二人は事件発生当時自宅にいたということで、話を聞いている途中なんだ」

「なるほど。俺たちも聞いていいですか?」

「もちろん。ではまず樅さんからお願いします」

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