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冒険家の子孫の成り上がり  作者: マッハ! ニュージェネレーション
ステージ2(バーレン皇国編):水の皇国
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4.手合わせの結果は?

 そうして打ち合いを続ける事、およそ5分。2人はお互いに動きが鈍って来た。特にロオンはかなり疲れて来ている様子だ。

 全力での手合わせである為に、5分も打ち合えば普段から鍛えていても流石に疲れてしまう。

「はぁ、はぁ、はぁ……」

「ふー、ふー、ふぅ……流石にやりますね」

「なぁに、まだまだこれからだぜっ!!」

 そうして再び突っ込んで来るカリフォンを見て、ロオンはそのまま魔法を詠唱しながら迎撃態勢に入って迎え撃つ。

「おりゃああああっ!!」

 カリフォンはそうとは知らずに突っ込んで行く。


 そこで突っ込んで来たカリフォンの腹目掛けて、ロオンは魔力を手に纏わせて彼を吹き飛ばそうとしたが、ここでカリフォンは意外な行動に出た。

「ふんぐ!」

「な!?」

 突き出されたそのロオンの手をカリフォンはロングソードを捨てて両手でがっちり掴み、突き出されたその勢いすらも利用してカリフォンを力任せに投げ飛ばした。

「くっ!!」

 投げ飛ばされたロオンはそれでも上手く地面を転がってカリフォンの方に向き直ったが、その時にはもうロオンの喉元にロングソードの先端が突きつけられていた。


「完敗です」

 残念そうに頭を振るロオンだったが、カリフォンは健闘を称えあう。

「いいや、俺も体力的な面でまだまだだな。だってロオン隊長と同じ位打ち合って同じ位疲れてるんだ。もっと体力つけなきゃな」

「それは私の体力が落ちてると言う事ですか?」

「かもな」

 くくくと笑うカリフォンと、思わず苦笑を漏らすロオンだった。


 その後は夕食の準備をしようとしたが、ここでロオンが1つ気が付いた事があった。

「あ……しまった、調味料が無いですね」

「調味料?」

「ええ、塩と砂糖を切らしてしまいまして。ちょっと買出しに行ってきますよ」

「ああ、それなら俺も一緒に行って良いか? 俺も買いたい物があるんだ」

「良いですよ。なら準備を」

 と言う訳で調味料の他に、カリフォンは目をつけていたアクセサリーが欲しいとの事だったので一緒に近くの町まで買出しに出かける事にした。

 行き先は勿論町の中にある雑貨店。それからアクセサリーショップだ。

 皇都ネルディアにもアクセサリーショップはあるが、ここでしか買えないアクセサリーも売っているのでそこでアクセサリーを買うと決めたカリフォンは準備が出来たので出発。

 しかしこの買出しに出かけた先で、彼等が大きな事件に巻き込まれる事になってしまうのであった……。


 西のイディリークとの国境から差ほど離れていない町へと買出しに出かけた2人は、お目当ての調味料を買い込み、続いてカリフォンの求めるアクセサリーを売っているショップへ入る。

「そこそこの品揃えだからな、ここは」

「ふむ……」

 そんな会話をしつつアクセサリーを買い求め、家に戻ろうとした2人だったがその戻る途中に事件が起きた。

「うおあ!?」

「なっ!?」

 突然、道を歩いているとやや近くで大きな爆発音が響き渡った。

「おいロオン隊長、今の!」

「ええ、行きましょう!」

 2人は皇国騎士団の人間なので、休暇中ではあるが何があったのかを確かめるべく、買い物した物を持ちながらその爆発があった場所へと大急ぎで向かう。


「うわあ、こりゃひでぇ」

「確かに跡形も無いですね……」

 2人は爆発現場の状態に絶句していた。大きな炎に包まれており、消火活動を行っているが追いつきそうな気配がしない。

「私も手伝います。カリフォン隊長は人払いを」

「分かった!」

 カリフォンとロオンは近くの店で荷物を預かって貰う事にして、ひとまずこの惨状を食い止めるべくそれぞれ行動し始めた……のだったが。


「……ん?」

 カリフォンがふと、野次馬の中に居る不審な人物に気が付く。

 その人物である水色の髪の毛に青のインナー、更に水色のジャケットを着込んでいる若い男は爆発に驚いている様子でも無ければ、大して慌てている様子でも無い。

(何だ、あいつは……?)

 するとその男はすっと踵を返して何処かへ行ってしまう。

 その様子を見てますますその男の事が気になったカリフォンは、人払いがあらかた済んだのでロオンへの伝言を近くの兵士に頼んでから、その男をこっそりと追い掛け始める。

(なーんか、怪しいんだよなぁ)

 確証は無いが、自分の直感がそう告げているのでそれだけを頼りにしてその水色髪の男を追いかけて行くカリフォン。


 そうしてそのまま後をこっそりとつけて行くと、男は1件の大きな宿屋に入っていった。

(なるほどなぁ、ここの宿屋ね……)

 カリフォンもその後を追い掛けて宿屋へと入り、男が向かう先を更につけて行く。

 しかしこの後、カリフォンはとんでもない場所へと足を踏み入れてしまう事になってしまう。

「……何だ、ここ」

 男が足を踏み入れて行った先はどうやらやばい雰囲気の店だったらしい。

 ギャンブルの類は皇都でも行われているのだが、きちんと国から許可を受けた合法の賭博場しか運営出来ない決まりになっている。

 その証拠に、店内の目立つ所……例えば入り口のすぐそば等に国から許可を受けた旨を示すボードを掲示しておかなければいけない決まりになっているのだが、ここの賭博場はそのボードが無かったのだから。

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