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冒険家の子孫の成り上がり  作者: マッハ! ニュージェネレーション
ステージ1(イディリーク帝国編):20歳の若者、冒険者になる
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20.山道でのバトル

「うわあっ!」

「くっそ!」

 更に敵が増えた事に動揺しつつも、敵を迎え撃つヴィンテスとパルスとその部下達。

 武器が交差し合い、兵士が倒れて行く。

 それを横目で見つつも、ヴィンテスは弓を引き絞って矢を飛ばし遠くのアーチャーを射抜いた。

 パルスは短剣だけではとても対処しきれない為に、自分が使う事の出来る攻撃魔法を最大限に利用して敵を殲滅して行く。

 ヴィンテスもパルスと同じく魔法を使うのだが、彼は回復魔法を使うので攻撃には向いてないのである。

「フレイムランス!」

 パルスが詠唱し、次の瞬間炎の槍が敵に向かって飛んで行く。

 こう言った登山道の様な狭い道ではどちらかと言えば、一直線に飛んで行く魔法の方が効率的に威力を発揮する。


 正義感が上官のラルソンよりも強い事で知られているパルス・セレラーク。

 26歳でジアルの側近を勤めている兵士部隊員で、ヴィンテスと一緒に側近としてコンビを組んでいる。

 ヴィンテスとは対照的な性格の彼はどんどん前に出て行く積極的なタイプで、その正義感の強さから困っている人間を見ると放っておけないので、何にでも首を突っ込みたがりその度にヴィンテスに止められている少し厄介な性分でもある。

 武器に関しても遠距離と回復担当のヴィンテスとは180度違うタイプで、短剣と攻撃魔術を得意とする接近型の前衛タイプ。

 基礎練習はヴィンテス程では無いにせよなるべくする様にしているが、それ以上にどれだけ相手の懐に素早く飛び込めるかを考えて戦う様にしているので、兵士部隊の中でも彼の攻撃スピードに関しては群を抜いている1人として有名だ。

 元々田舎から都にやって来た人間で、開放的な大自然の中で育ち山の中で遊んでいた事が多かった為か、その足腰の強さが今のスピードに繋がっているのでは無いだろうか、と上官のジアルは評価している。


 そしてそのまま大部分の王宮騎士団の騎士達と、見慣れぬ服装をしている襲撃者達を全員殲滅する事に成功した2人。

 が、その襲撃者達の服装をもっと良く見てみると、ある記憶が蘇って来た。

「な、なぁ、この服装って……」

「俺達、この前見なかったっけ?」

 そう、カルヴァルを尾行して路地へと入って行ったあの時。

 カルヴァルの陰に隠れて良く見えなかったものの、この色取り取りのジャケットと黒いズボンの服装には、まさか……と思わざるを得ない2人。


 しかし、今はそんな事を思い出している余裕が無い事に気が着く。

「はっ、ラルソン副長とジアル隊長は!?」

「上の方に……と言う事は、2人も俺達と同じく狙われている可能性が高い!!」

 そんな予感がして、ともかくその2人と合流しようと生き残った部下達を引き連れて山を登り始めるヴィンテスとパルス。

 だが、そんな兵士部隊の中腹部への進軍を邪魔する者達が道中に現れるのだった。


 再び角笛の音が響き、また先程と同じく見慣れぬ服装の者達が現れた。

「またかっ!!」

 即座に戦闘体制に入り、再び迎撃する兵士部隊一行。

 だがその中からやけになかなか倒れない4人の男達が現れたのは、迎撃を始めて少し経ってからの事であった。

(ふう、あらかた倒したかな?)

 何とか周りの敵を倒して殲滅したかと思いきや、男達が現れた林の奥から間髪入れずに4人の人影が現れる。


 その内の1人に、ヴィンテスとパルスは見覚えがあった。

「……んっ?」

 黄緑色の髪の毛に、青い上着に黒いズボン。

 その男はあのカルヴァル将軍と密会していた男だと、2人の頭の中で記憶の線が即座に繋がった。

 そして、2人のその戸惑った様子に気が付いたその男が口を開く。

「中々実力がある様だ。だが、俺達はそうは行かない!!」

 今の所、男の数は全部で4人。

 まず最初に口を開いた青い上着に黄緑の短髪の男。武器は手斧を持っている。

「ふーん、あんた等が兵士部隊のヴィンテスとパルスか」

 次に紫色の肩まである髪の男が口を開く。上着の色は灰色で武器はヴィンテスと同じく弓だが、ヴィンテスが短弓なのに対して彼は長弓だ。


 どうやらこの男は2人の事を知っている様だ。

「何故俺達の名前を知っている!?」

「そりゃあ知ってるさ。まぁ、それは僕に勝てたら教えてあげても良いけど」

「逃げるなら今の内ですよ?」

 槍を構えた黒髪の、赤い上着の男は挑発するかの様にそんなセリフを口にした。

「逃げるだとぉ!? 騎士団が敵に背中を向けるなんて事をしてたまるか!!」

 その余りにも侮辱的な発言に、一気にパルスの怒りのボルテージが跳ね上がる。

「落ち着けパルス! だが、その発言は俺も聞き流す事は出来ないな」


 ヴィンテスも静かに怒りを露わにするのを見て、黒髪の男は武器の槍をゆっくりと構える。

「そうですか。では、ここで大人しく死んで頂くのが手っ取り早いですね」

「そんなに気負う事も無いだろうよ。俺達4人で掛かればあっと言う間に終わりそうだぜ?」

 最後は黄色い上着にピンク色の髪の男が、黒髪の男と同じく舐めきった発言をする。

「こ、この野郎!!」

「だから落ち着けってパルス。でも、俺達の実力を侮られるのは心外だな」

 パルスの怒りがまたも頂点に達し、それを落ち着かせながらも内心ではピキピキと来ているヴィンテス。

「あっそ。だったらその実力とやらで、俺達を倒して見せるんだなっ!!」

 武器は大剣であり、攻撃範囲が広い為に厄介な相手になりそうだ。

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