第六話 わふ?
春よ来い夏よ来い。 どっちやねん!
春の真夜中は蜜の味って、じっちゃん言ってないっちゅーねん。
春それは、恋が咲く季節。 枯れることなく咲き誇る季節。
高校の裏にある公園ではバ……ちゃうちゃう。
こうやな、カップル達が綺麗な恋花を咲かせていました。 いましたて! ナレーション下手すぎやん!
あっあかんあかん、授業遅れるわー。 確か次の授業は現代やな現代や。
入り口の扉よー見とかなあかんねんなー、黒板消しセットしとる奴がたまーに居るねん。
無いな。
無いんかい!
バット!!
俺セーフ! 俺セフセフセーーフ!
取り敢えず席着こ。
ガラガラ。
お、先生来たわー下向いておこ。 下手に上向いてたら現代でも当てられてしまうわ。
「えー石田ー。 読んでくれー」
「いきなり? 挨拶も飛ばしてページ開いてさえないのにいきなり?」
起立。
霊。
落石。
「どんなんやねん! 当番! どんなんやねん! 聞いたことないわ」
ほんまこの学校どないかしてるで! 先生といい当番といいおかしい奴しか居らんのんかいな! ほんまこの学校すぐにでも卒業したいわー。 すぐにでも飛び級したいわー。
「えー先生は卓球がしたいです!」
「お前かい!」