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なろうレビュー祭り2014  作者: レビュー祭り運営委員会
間章1
9/41

ジョシュア『なろう論』

 昨今の小説家になろうでは書籍化ラッシュに伴い、多くのコンテストが行われていたり、活動報告でも「どうしたものがウケるだろうか」と言うような話題が多く見受けられる。サイト専門のレーベルも複数生まれ、「このライトノベルがすごい」でも特集されるまで成長した。だが、ちょっと待ってほしい。これは良い事なのだろうか。いや、悪いということはないだろう。だが、こうした流れは本当に良い影響をこのサイトに与えているのだろうかと疑問を感じた。そして思ったことがある。

 果たして、小説家になろうの「小説家」とは、書籍化作家になることだったのだろうか?

 このサイトの利点はと言えば、何も気にする事がないことだ。もちろん、見せるに当たっては、見せるための努力をするべきだろう。三点リーダーは二つ重ねる、クエスチョンマークの後ろには半角スペースを入れる、R−18の作品は別サイトで載せるなど最低限のルールは存在する。けれども、それ以上は何か強いられていることはない。多くの人はここに作品を載せなくとも生活が成り立つはずだ。にも関わらず、流行を気にし、チートでなければ、転生でなければなどと思っている人があまりにも多いのではないか。

 このサイトは、利益を、名声を求める場所だったのだろうか。私は違うと思った。ここは不特定多数の人に作品を公開し、感想とその返信をする。それだけでも、滅多にできないことだと私は思う。少なくとも、「売れなくてもいい」という意識は、作品により挑戦的になれる、そう思える。(もっと)も、プロにこそ、そうしたチャレンジャー精神は欲しいのだが。

 実のところ、このサイトにお金を払っているわけではないのだから、読者は作品に文句をつけることはできない。また、お金をもらっているわけではないのだから、作者も読者の言葉に耳を貸す必要はまったくない。けれども、読者はここに作品を求め、作者もまたここに作品を公開していくのは、この利益のないやりとりにこそ価値を見出しているのではないからだろうか。

 活動報告にしても、本来作品とはまったく無関係なところであるが、作者としての自分を好いてくれる方々に、作品を通さずに声を届けることができ、その反響を見ることができるツールとしてある。これらのツールを使うことこそが、このサイトを楽しむことになるのではないのだろうか。

 話をもとに戻すが、昨今ではコンテストに向けて、書籍化を目指してという言葉を多く聞く事になった。しかし、本気で小説家を目指す人ならば(厳密にはライトノベル作家を目指す人)チャンスが増えると考えることができる。しかしそうでないならば、どうかウケ狙いなどはやめるべきだ。あなたが本当に面白いと思える作品を描き、このサイトや出版書籍を読んで勉強をして、自分の中にあるものを表現する楽しさというものを追求してほしい。

 私は、あなたが見たい世界を覗けることが、幸せである。だから、どうか私のことを意識しないで書いて欲しい。

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