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と、いうお話でした。
テラスで一人の老婆がくつろいでいる。
彼女はロッキングチェアの揺れに身を預けるとその心地良さから、虚ろな目になっていた。
秋の風が爽やかにテラスを抜けていく。
ロッキングチェアでまどろんでいる彼女をジッと見つめる一人の少女がいた。
彼女はその少女の存在に気付くとニッコリと微笑み手招きをした。
少女は満面の笑みをたたえると老婆に駆け寄った。彼女はその様子を愛おしそうに見つめる。
少女は座っている老婆の膝に抱きつくと
「ねー、ねー、香奈おばあちゃん。あのお話しまたして」
そう言った。
「また?」
香奈は微笑みながら少女の顔を見ながら問い返す。
彼女は返事の変わりに笑みを作る。
そんな彼女の頭を撫でると香奈は空を見上げながら話し始めた。
あの頃の話しを…。




