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トキオトメ  作者: リノキ ユキガヒ
アラバマで秘密の会合
30/40

準備はイイデスカ!?

 四人はハマーを降りると改めて原子力潜水艦の巨大さを目の当たりにした。

 黒く鈍く光る葉巻型の船体、前方よりにある艦橋から突き出た

 潜舵が独特の雰囲気を醸し出している。

「うぉー!!デッケー!!!」

 香奈が開口一番声をあげる。

「アラバマは戦略原潜と言って普通の原潜よりビックサイズねー!」

「本当。大きいわね」

「中で迷子になりそうですね」

 トメが冗談半分で言う。

「HAHAHA!安心して下サーイ!会場にはちゃんと案内がありますから迷子にはなら無いデスよ!さぁLet's go!!」

 ジュディはタラップ脇に待機している衛兵に挨拶をすると潜水艦に伸びているタラップに足をかけた。

 三人もおっかなびっくりで後に続く。

 タラップの先には船内に入る為のハッチがあるが映画で見るようなハシゴを降りるような物ではなく緩やかな階段になっていた。

 このハッチ。通常は魚雷や物資を搬入する時に使われるものだ。

 四人はそれを降りていくといよいよ船内へと入って行った。

「おーっ!なんか訳の解らないメーターが一杯ある!!」

「天井が以外と低いのね」

「…」

 思い思いの感想を述べる三人を微笑ましくジュディは見ると案内板にそって三人を会場へと促して行く。要所要所に兵士が立って物々しい雰囲気を出してはいるが、そこはニコテスのシークレットパーティーだ。

 普通のパーティーとは違う雰囲気は多いに歓迎すべきだろう。

 そしていよいよ会場となる食堂へと四人は入って行った。

「ここがPartey roomデース!」

 ジュディは大きく両腕を広げると三人を中に入る様に促した。

 三人そろって「わぁっ」と感嘆の声をあげると思い思いに会場を見て回った。

 余り広いとは言えないが何とかニコテスで招待したお客は全員入れそうなスペースはありそうだ。

 華やかさとは無縁な無骨な潜水艦の食堂はスチームパンクを彩るキーワード。ディストピアの雰囲気をムンムンに放っていた。

 まだまだ準備が整ってないので当番の搭乗員が忙しなく動き回っている。

「基本的にはスタンダップパーティーね。お食事が済んだらレイヴパーティーに大変身ネー!!」

 ジュディが沙織にそう説明すると少しのぼせた様な表情で

「何だか夢の中に居るみたい…」

 そう呟いた。

「さーて開場まで時間が無いデスヨ!三人共Standby

ready?」

 ジュディがそう叫ぶと

 開場にいる準備していた兵士達が

「yeahhhhh!!」

 と雄叫びを上げた。

 三人は一瞬キョトンとするが後を追う様に

「イエーイ!!」

 と黄色い声の雄叫びをあげる。


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