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悪意の夢を見る。
【こんな、夢を見た。】
何処かの暗がりで生まれた。
小さな、小さな悪意。
それが集まってできたのが僕。
どうしようもない。
人の暗い感情を食べそして大きくなっていく。
やがて、大きくなりすぎた体が分裂して、僕は増えていく。
僕は増えると
さまざな形になり、僕は世界のさまざまな所に散らばっていく。
わらわらと、あともう少しで世界をてにいれる寸前でヒーローにやられてしまう。
幾度となく邪魔されてきた。
憎い、あいつが憎い。
世界の光が憎い
でも、あいつがいるから僕はいる。
光が無ければ影は生まれない。僕は生まれない。
あいつのお陰で僕はいるのだ。
だから憎い。
僕を生んだあいつが憎い。
意識が途切れる。
憎しみに包まれながら。
そんな夢を見た。それだけの話。