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bat

作者: marushige7

1 悪魔のバット

今から40年前彼は2回人を殺した。初めは中学2年の冬、いざこざがあった野球部の先輩を帰り道に金属バットで頭部を殴打、即死だった。裁判では突発的衝動による犯行と見なされ保護観察処分という軽い刑で終わる。一家は遠くへ引っ越した。1年が経ち高校へ入学。甲子園出場経験のある名門高、そこで彼はまた野球を始めた。あの金属バットで・・・

それを握り締めるたびに彼はつい笑を浮かべてしまう。あの事件のことをおもいだすのだ「ざまあみろ」バットに閉じ込めたその魂につばを吐きかけ打席に立つ。彼は1年でレギュラーを掴む しかしそこで

陰湿ないじめが待っていた。靴は便所に投げ込まれユニホームもカッターで引き裂かれていた。家のガラスまで割られていた ついに彼は学校に報告したのだが学校はこれを隠蔽してしまった。彼にまた殺意が

起きたのはこの瞬間だった。主犯格はわかっていた。だがそいつだけ殺っても満足できなかったらしく

まずは下っ端3人を人知れず廃墟に呼び出しボコボコにし終わったあと。「おまえらが悪いんだから」そういうとあらかじめ用意しておいたガソリンをぶちまけ火をつけた。唸り声が誰もいない廃墟に響いた。その足で彼は主犯格の家に行った 鍵は空いていたので部屋に入りさっきのガソリンを購入したレシートをゴミ箱に投げいれてベットで横になりながら奴を待つ しばらくして帰ってきた奴をドアの真横から殴打し気絶させた。水をかけられ目を覚まし罵声を上げた奴をまたバットで殴りつける「2年前の傷害事件あれ俺なんだよ」というとまたバットで殴る「首でも吊ってみるか」奴は怯えながら詫びを言うが、彼は

聞くはずもなく「もう3人向こうで待ってっからよ早く行けや」そう言うと首に縄をかけ締め上げた

吊るす場所を探したがなんとか押し入れの天井にかける場所があったのでそこに引っ掛けた

事件は学校側がいじめを隠蔽していたこともあって彼の追求には及ばず2年どうしの争いの末の結末という事になった。証拠の決めては奴の部屋から出てきたガソリンのレシートだった。

2年の夏は野球部は事件があったことで休部となったが3年の夏には見事甲子園で準決勝までいった

特に彼は目覚しい成績を上げ見事プロにはいった。それから20年後プロでも華々しい活躍をした彼は

引退し野球殿堂入りを果たした。そして現在そのバットは記念館に飾られ多くのファンを魅了している。テレビのコメンテーターなどこなし本日享年58の若さでこの世を去った。テレビ番組では多くの追悼番組が流れていた。

ちょうどその時刻一人の男が記念館に向かってあるいていった。積年の恨みを抱きながら




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