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私と彼は

作者: 江角 稚

二人で寄り添い合って、行きたかった。

私と彼は、

永遠に。


結ばれることが

叶わない。




もしも私が

傷なんて


痛みなんて

耐えていけたら




彼は平気で

私を傷つけられるのに


私を

痛めつけるのに




彼は私を

大事にしたくて


傷つけたくなくて

離れた




私が泣くのを

知っていたから




…例え離れたって、

泣いちゃうのにね。




傷つけてくれて

良かったの


私の心に

永遠に


彼が刻み込まれたまま

眠れるから




痛みなんて

傷なんて


平気でいられる程

強くいられたら良かったのに


そしたら彼は

私の中に


永遠の傷を

負わせただろうに




刻みつけて

離れない


痛みの記憶を

抱いたまま




私は生きて

いきたかった




もしも、あの時


「傷つけて」と言える

強さがあったら




傷つけ合って

それでも


痛みを分け合える

仲になれたのに




今の私は

弱いまま




だから、




私と彼は、

永遠に。


結ばれることが

叶わない。


二人で寄り添い合って、生きたかった。

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