『戦闘シーン編 第六弾』 厨二との境界など分かりはしない
サブタイトルがどことなく情けない
ども、キーボードの叩きすぎで中指の関節が痛い作者です。
痛くなくなる方法を知っている人は感想の方へどうぞ。
さて、今回は『戦闘シーンを書く上で気を付けたい事』という本当なら本編の最初らへんに書いとくべきだったかもしれない内容です。
書くのが遅くなって申し訳ありませんでした。
それでは、本題の方に入っていきますね。
1、戦闘を『長くしすぎない』
コレまた持論ですが小説において戦闘が長引く。作者としては作品にも読者としてもあまり良い事には思えません。
戦闘の動きを映像と言う形でダイレクトに見せる事が出来るアニメとは違い小説は文字の羅列。
小説における戦闘シーンというのは本来オマケ的なポジションなため、戦闘が起きるとどうしてもストーリーの進行が止まる、または停滞します。
するとせっかく頑張って書いた戦闘シーンが読者に流し読み、もしくは読み飛ばされるという恐ろしい結末が生まれる事が……。
「結局ココで大事なのはこの後の勝敗だろ?」
という身も蓋も無い意識を持たれやすい事を頭の隅にでも入れておいてください。
特に危険なのはVRMMO系の話で、同じスキルをループするように使う事でマンネリ感、ワンパターン感が出やすいという危険性があります。
そういったジャンルでは以前にやった何処に攻撃を当てるか。や、スキルの使い所などの描写、周りのリアクションが重要になるのではないでしょうか。
似た描写でも連続して使わなければ飽きられにくい気もしますしね。
とりあえず戦闘シーンだけ≪・・≫なら。まあ、字数にもよりますが長くなっても2話分、最長でも3話分くらいの意識が大切なのではないでしょうか?
どうしても戦闘シーンが長くなる。と言う場合は読みやすさを意識してみて下さい。
そうする事である程度削っても良い無駄が見えてくると思いますし、ある程度は自分の作品を客観的に見る事ができます。
また第三者に読んでもらいアドバイスをいただくこともオススメですね。
逆に「長くしても良い書き方は無いのか?」と聞かれたら作者は「ストーリーを噛ませて戦闘と同時進行させる」くらいしか思いつきません。
コレは結構いろんな作品で見る書き方なので読者の方々も何となくイメージが湧くと思います。
戦闘中の時間に他の主要人物の行動を書く書き方ですね。
ただこの書き方はストーリーの進行役を書く中で戦闘をしている人間の影を薄めないようにする必要があったりして結構面倒だったりします。
ですが第三者、四者の視点で同時進行させることは良く使われるだけあって非常に効果的なのも確かで。うまくはまれば圧巻なのではないでしょうか。
ただ、主人公の成長や、それまでに張っておいた伏線の回収が噛む場合は、ある程度戦闘シーンが長くなっても問題無いのではないかとも思います。
さて、せっかく「長さ」について書いたので、長さつながりで『呪文』についても物申そうかと思います。
先ほどの「戦闘シーンの長さ」と同じように『呪文』も長ければ長いほど読み飛ばされやすくなります。
「結果だけを読めば問題無くストーリーが進んでしまう」という現象にあてはまる事が多いため言葉選びをミスってしまうと、「難しい」「読みにくい」と思われ読み飛ばされる可能性が高いんですね。
特に和製ファンタジー(陰陽師)モノに多いカタカナだけの長い呪文や漢字だけの呪文は飛ばされやすいです。
ぶっちゃけ作者は読み飛ばしてます。
逆に、読みにくい=言いにくいと考えキャラの詠唱力の高さを印象付ける。という手法もありますがコレは難易度が高いだけでなく使い所が非常に難しい。というか読者がそうと気づかない事もありそうだったりするので、作者にとってはかなり敷居の高い話になりそうです。
こういう『呪文』系の描写は「書き手に作中での時間間隔を求める」タイプなのはほぼ確実なので、頭の中で戦闘の流れをイメージする事だけは絶対に必要だと思います。
戦闘でのスピードやテンポを何となく思い浮かべるだけで、短い時間の中で起きたことに対する表現の取捨選択と、時間にとらわれにくい心理描写の使い分けに段々と慣れてくる。と、思いたいですしね。
まあこうやってソレっぽい事を言っても自分の作品の戦闘シーンがそこまで上手くかけてるわけでは無いんですが……。
とりあえずココで書いた『呪文』の長さに向けての対応策は「その呪文の名称だけ書く」、「描写で短縮」、「詠唱の短縮や破棄」、「魔道具的な何かによる代用」、「元々の詠唱がかなり短い」、「そもそも詠唱を使わない」。など色々な代案があるのでそこまで悩む話でもありません。
その場に合わせて変えていけばいいと思います。
さて、さらに他の注意点と行きましょう。
上げるならやっぱり「不用意な視点変更」の危険性。でしょうね。
複数の人間が同時にバトルをする時に1つの戦いを良い所で止めて他の戦いに視点を移す漫画でよくあるアレ。
アレってあくまで漫画だから許される気がするんですよね。
作者としてはせっかく良い流れで来ていた話をブツ切りにするみたいで苦手です。
区切りの良い所ならいいんですけど、たまに「え、ソコで視点変えるのかよ!?」って時もありますし。
小説はただでさえ情報量が多いため、場合によっては読み返すことになりますしね。
さて、そろそろ終わりも近づいてきました。皆さん、今回の話はいかがだったでしょうか?
なんやかんやと取り上げて「気を付けて」なんて言いましたが、結局のところは世界観と各作者のフィーリングに合うかが一番の判断基準だと思います。
て事で読者の皆さんはやりたいように書いてくださいね。
こんな胡散臭い銀縁メガネの言葉をホイホイと信じないように。あくまで参考レベルでよろしくです。
じゃ、言いたい事も書いた所でココから先はいつものように次回予告をしたいと思います。
次回はとりあえず『心理描写』について書く予定です。
もし「コレについて作者の意見が聞きたい」という場合は感想にでも書いといてください。
なるべく対応するように心がけます。
では待て次回! という事で。
また次回にお会いしましょう。
ども、谷口ユウキです(-_-)/
なんとこの意味不明で好き勝手やってる書き方講座(?)が安定した日間アクセス数を稼ぎ、さらにはお気に入りにしてくれたユーザー様達まで現れました!
「何て心の広い人たちなんだ」と感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございます。