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『戦闘シーン編 第三弾』 素早いチビは怖い

リメイクしてふざけ加減がパワーアップしたような……前とそう変わってないような。

 ども、比較的短いエッセイなのに書いてみると大変だな。と感じている作者です。

 直しているとダラッとした文が目について、自分が書いたものにイラッとします。


 今回は『動き』のコーナーですね。


 まずは「入れておいた方が良いかもしれない一言」について書いていきたいと思います。

 つまりは行動に対する何気ない説明ですね。

 読者の皆さんの中には、そこそこ数のある戦闘シーンの『動き』の中から作者がコレを最初に選んだ事に首をかしげる方もいるかと思います。


 ですが言わせてください。

 戦闘シーンにおいて「何気ない説明」はものすごく重要な気がすると! ……気です。


 さて、だったら何故重要かと言う話ですが、その理由は簡単。動きのイメージが付きやすいからです。

 ただ剣を躱すだけだと味気ないですが、そこに「横に跳んで」や「後ろに下がって」が入れば一気にソレっぽくなります。

 戦闘シーンで使う『動き』の中でも移動のに使いやすい言葉の例を挙げると、上の2つの他に。


 回り込むように 潜り込むように 正面に向かって 緩急をつけて


 なんかがありますね。これらの後ろに「走り込む」という同じ『動き』を付けても全く違う文になります。

 物語の『状況』次第で使える言葉はもっと増えるはずです。


 こういった何気ない一言はリアリティーを増すアクセントになるだけでなく、同じタイプの動きを書き分ける事でアクションのマンネリ化を防ぐ要素にもなります。


 ただし使いすぎるとウザくなりかねないので、使う時は程々にする事をオススメです。

 前回やった『セリフ』と『説明』をうまく挟めば使いまくっても大丈夫かもしれませんが。

 その辺りは各書き手さん方の腕次第でしょう。


 最初にやった4つのピースの話を覚えていますか?

 あの組み合わせが基本ですよ。



 さて、そんな「何気ない説明」ですが、意識し始める最初のころは書けそうな言葉が多くてどれを使うか迷うのではないかと思います。

 どうやって戦わせるかを考えるだけでも難しいのにソコに「何気ない説明」を付けろ?

 キツイわ! って言いたくなりますよね。


 ですが大まかな動きを書いてからそれっぽい言葉を足すだけで臨場感が大きく変わると思うので、気力があったらぜひやってみてください。

 ただ戦闘シーンの最初に関していうと「入り方」を考えた場合、最初の一撃はシンプルな表現の方が良いかもしれません。




 さて、続いて「体格差」と「攻撃するポイント」について書いていきたいと思います。


 この2つは作者が『状況』で触れておきながら戦闘シーンで何度も白紙にした覚えのある大事なポイントです。

 戦闘において体の大きさが地味に重要だという事に全く気付かなかったんですね。


 当たり前の事ですが剣や槍の間合いは武器のリーチ+使用者のリーチです。

 ですから体格に差があれば全く同じ武器でも使い所が違ってきます。


 とりあえず体が小さいキャラが近接戦闘を行う場合はほとんどの場合「まず相手の攻撃を躱す」が近接戦闘における前提条件になりますが、逆の場合だとそういったリスクを背負う事態が3分の1ぐらい。

 大きいキャラがチビの相手をした場合、『状況』次第では敵が間合いに入った時点で1回。その敵の間合いにこっちが入った時点でもう1回攻撃する事が出来てしまいます。


 さらに体が大きいだけで自然と骨、筋肉、体重、タフさの面でチビを凌駕する事が多く、対するチビの対抗策と言えば軽いフットワーク撹乱するぐらい。


 デカとチビが素手同士の喧嘩をした場合チビが勝つのはかなりキツイでしょう。

 チビの立場では軽いフットワークを生かして顔面や急所を狙いまくるか、合気道や柔道みたいな投げ技、流し技を使うかくらいしか手が無いのではないでしょうか?


 大怪我させても良いのならピンポイントのカウンターで関節を折るという手もあるそうですがあんまり使う人はい居ないでしょうね。

 ミスったら痛いし、成功したらドン引きされます。


 人間デカイだけで強い、って言葉はこういう所から来てるんでしょうね。


 ですがソレをひっくり返すのが小説です。

 SFやファンタジーで自分よりも大きい相手を倒す。というのは王道と言ってもいいパターンでしょう。


 そこで、そんな体格差のある相手との戦闘シーンを書く場合気を付けて欲しいのは何処に攻撃が入ったか? です。


 相手との体格差、特に身長差が大きい場合は自分の方が小さい場合は足元や腹部に攻撃が集中するのが自然です。

 そういった相手に剣で首チョンパを狙うとなると、飛び上がらなければ刃が届きません。

 そういったことを考えないで書いてると後で見直した時に「いや、兼が伸びたんじゃないんだからそこはまず飛べよ!」と自分でツッコむ事になります(体験談)。

 気を付けて下さい。


 ちなみに自分よりも極端に大きい相手との戦いで取れる手段は自然と、仲間に隙を作ってもらう、高低差のある地形を利用する、奇襲をかけるなどに絞られてきます。

 一番多いパターンは圧倒的なスピードを生かして撹乱してから、または最初の一手目での首チョンパですね。


 最近は主人公にこういったスピード重視のタイプが多いのではないでしょうか。

 コレは速くて見切りの技術がずば抜けているキャラは基本無双させやすい事が理由かと思います。


 次に自分よりも相手の方が小さい場合ですがコレもまた書きづらいです。

 てか多分キャラに自分よりも大きい相手と戦わせるよりも難しいです。


 まず普段の自分と同じくらい、またはそれよりも大きい相手と戦う事に慣れている場合、小さいのが相手だと的が小さく感じます。

 まあ同じ人間でなおかつ能力差がほとんど無いのならリーチや一撃の重さが違うので大きい方が勝っちゃいますけどね。


 しかしさっき書いたチビがデカを攻撃する場合の論理が通用する世界観設定だと話が変わってきます。

基本や常識をぶち壊すバランスブレイカーが前提の話。

 それもあってかバトルシーンの多いSFファンタジーなんかで小さくて強い敵はあまり見かけませんよね。

 まあ状況次第では書きにくいだけじゃなくかなり厳しい展開になるので分からなくもないです。


 せっかくなのでちょっと考えてみましょうか。

 とりあえず幼稚園児くらいの大きさでキレのある素早い動きが持ち味の敵と、自分が戦う様子を思い浮かべて下さい。相手の一撃は下手をすればあなたの命に届きます。

 ……すごく戦いにくくないですか?


 こう言ったシチュエーションの時は自分がその敵以上に速くないと勝つのは大変だろうなと作者は思います。



 異世界トリップモノだとモンスターを相手にすることに慣れた現地の方ならともかく、ちっこいのを相手に戦う事の無い現代人じゃ、魔法が使えないと小さい雑魚キャラにも苦労しそうですよね。


 逆に自分よりも大きなドラゴンとかと戦うイメージが湧かないっ! って言う人はモンハンをやってみるのも1つの手ではないでしょうか。

 ハッキリと画像で見れるゲームや動画が良いヒントになる気がします。


 ちなみにこの「体格差」と「攻撃するポイント」は当然の様に『セリフ』や『説明』にも大きくかかわってきます。「袈裟切りで腕を切り飛ばした」よりもストレートに「腕を跳ね飛ばした」と書いた方がみほうが分かりやすい場合とかもありますからね。

 少し意識するだけで心理描写に即生かせるネタなのではないでしょうか?


 ぜひ意識してみて下さい。


 ハイ、それじゃあ今回はこの辺で終了しときますか。


 一応次回は『武器の扱い』でもやろうかな? と考えています。

 参考になるかどうかは分からないですけどね。


 では次回!という事で。

 感想やご指摘をお待ちしております。



ども、谷口ユウキです(-_-)/ 


フハハハハ、徹夜バンザイ。

……分かってる。ソレで済むほど人生が甘くない事は分かってるんだ!


とか書いている当時の後書きを読む作者の気持ちを察してくれ。

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