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『舞台設定編 第三話』 足並みをそろえて

 ども、親から就活が12月から解禁だね。という話を聞かされてキノコ狩りや漁の解禁を連想しました、作者です。

 採られる立場でこの連想をすると非常に複雑な気持ちになりますね。

 思い出させんじゃねーよと叫びたくなりました。


 では本題。


 『組織』編? のラスト……のつもりの今回。まずは前回予告した通り「組織改革」について書いていきたいと思います。

 「組織改革」。この『小説家になろう』でも扱っている作品がありますよね。

 あんなややこしそうなもんよく書けるなあ。と読むたびに感心させられます。今の作者には扱いきれる気のしない代物ですね。


 さて、そんな「組織改革」ですが、もの大雑把に言ってしまえば「改革派」と「保守派」に分ける事が出来ると思われます。

 あくまで作者の主観ですが、この2つを書き分ける場合、団結力と言う点に大きな違いがある事が重要なポイントになりそうだという結論に至りました。

 話によると革命派は分裂し保守派は団結する性質を持っているそうです。というわけでその詳しい? 違いをいつもの感じで説明していきますね。


1、「方向性は大体同じ! でも実はその大体ってのが……」な「改革派」

 じゃ説明といきましょう。

 一見まとまりがあるように思える改革派ですが、意外な事に実際はバラバラというパターンが多いそうです。

 強力な、それも圧倒的なカリスマ性を持ったリーダーが現れた場合は別かもしれませんが、普通改革しようとする人々は「現状をなんとかしたい」「邪魔な上役を排除したい」「地位と金が欲しい」など内心の目的意識、いわば改革を行う際のゴールがそれぞれ違うわけです。

 そのため「保守派を倒そう!」と声をそろえても「どこまでやるのか?」という意識のズレから分裂、対立してしまうらしいですね。

 事が上手く進んでいても「もうこの辺で良いよ」という声と「まだだ、まだ足りないィ!」という声で対立が起き、そこに保守派の用意した金やら地位やらの誘惑による裏切りが……というのが失敗する改革の王道みたいです。

 犯罪組織や宗教組織の分裂もこういったゴール設定のズレから来ることが多いみたいですね。


 失敗しにくい改革となると、余裕のあるうちに先見のあるトップがコツコツ変えていくか、その組織が誤魔化しきれない大きさにまで問題を膨らませて世間にさらすか。のどちらかになるのかなと思わされました。



2、「足並みそろえて そ の ま ま で」な「保守派」

 というわけで改革派の真逆とも言える保守派の説明です。

 保守派は派閥争いなどで普段から争っているように思えますが、実は非常に排他的。新しい派閥が生まれようとすると真っ先につぶしに掛かったりする縄張り意識みたいなものを持っています。

 そのため明確な敵と言える革命派の出現は「今のままが良い」というか「粋がるなよガキ共、俺等がやりにくくなんじゃねーか」と考える保守派たちを一致団結させます。全員の目的意識が「今のままが良い。改革なんてさせないぜ」に統一されるため信じられないような組織力を持って改革派を潰してしまうらしいんですね。


 つまり普段いがみ合っている主人公とその仲間達が、共通の敵となる第三者の出現に対抗して協力し合う! という少年漫画的な展開。

 コレのように、普段利益と面子で競い合っているドロドロした保守派の派閥達が、自分たちの敵となる正論かかげた改革派の出現に対抗して協力し合う! という乾いた笑いしか出ない展開を繰り広げていくと。


 ちなみにここでは保守派を汚そうな感じに書きましたが逆パターン。つまり改革派が狂ってることもありえます。そのあたりはストーリー次第になるとおもいますので各自適当に調整してください。


 それと小説の中の組織改革ですが、その予兆としてよく使われる末端や弱者の不遇の他に、エリート内の亀裂も組織改革の火種になると言われているらしいのです。もしよかったら頭の隅にでも置いておいてください。

 上か下か、どちらにせよ扱う場合、燃え上がったら中々鎮火しない話になりそうですね。


 以上、よりそれっぽい「組織改革」を書くための考察でした。



オマケ、「組織モノと言ったらこの設定」と言ってもいいくらいの「ツーマンセル」

 それではサブタイの通り、今回のオマケとして小説に出るツーマンセルについて考察していきたいと思います。

 小説に限らず創作話というのはコンビ物が多いですよね。どのジャンルにも主人公とその相棒が活躍する作品が必ずある気がします。

 やっぱり現実社会もツーマンセルで動くことが多いのかな? と思う所です……が、多分書きやすいからってのが理由なんでしょうね。


 じゃあツーマンセルのどこが書きやすいのか?

 断然、会話です。話しているのが2人なので一々誰が言ったのかを書かなくていい。という書き手としては嬉しくて涙の出るような利点があります。

また視点の違う2人の会話は、ストーリー上の疑問点や問題点を見つけ、解決するまでの展開を作る上で非常に役に立ちます。

 いくつかの作品を読んでみた感じだと「視野が広く能力も高いタイプ」と「優秀だが優しさと欠点の目立つタイプ」の組み合わせのように、ストーリー展開に合っていて、さらにお互いのキャラを引き出すような組み合わせが読んでいて楽しかったです。

 ムリして両極端な性格にするのもアリですが、まずはコンビを組む2人の役割にハッキリ違う点を作るのが良いのではないでしょうか?

 大なり小なりウマの合う所がないとコンビでやっていくのは難しいでしょうしね。


 ちなみに複数のキャラクターによる会話を書く場合は、表情、仕草、手足の動きなんかを絡めて書くとある程度それっぽく見えるのではないか? と最近になって考える様になりました。

 といっても基本は主人公とその他による1対1の会話を上の点を繋ぎに交代させていく形なので、ちゃんと複数の会話が書けている自信はないですが……まあその辺はこれからも課題にしたいと思います。



 ハイ。というわけでテーマ『組織』の最終回? いかがだったでしょうか。今回はこの辺で終了したいと思います。

 次のテーマは『軍隊』! 皆気になる? 兵隊さんの運用についてです。

戦闘規模による勝敗の要因の違いや、地形によって変わる戦術の基本を「え、こんだけ?」と言われるくらい浅くサラッと書いていきたいと思います。


目標設定が低い? ……なんたって一話二千字ちょいですからね。


ではまた次回という事で。

おふざけもほどほどにしたいと思います。




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