『ストーリー構成編 第四話』 昔の自分が先を行く
この夏、再び発掘に行くことになりました。
今回は青森らしいです。
あと感想制限とっぱらいました。
ども、最近ネタ神を降臨させるにはライトな徹夜が一番良いのではないのか? と思い始めてる作者です。
布団に入って「明日は早起き、早く寝なければ」とか考えているとネタが浮かんで安眠妨害されること、よくありますね。
さて、今回のテーマはなんと『テーマ』!
下らないシャレとは思いますが、この流れを書くと作者的にはちょっと楽しい。という今回。
書くのはあくまで「書き手視点のテーマ」であって「読み手が読み取るテーマ」ではないのでご了承ください。
さて、本題といきましょう。
前回もちょこっと『裏テーマ』の事を書きましたが、今思うと「そもそもテーマという言葉は何を指すのか?」という点に悩む人もいただろうと思います。
作者自身も書いている小説の感想でテーマについて質問され、似たような悩みを持った経験がありますしね。
なんせ『テーマ』という単語の指す範囲が広い。
ものすごくテーマっぽい「読者に何を伝えたいのか」みたいな概念はもちろん、「壮大なファンタジー」といったものでさえテーマとして通じてしまいす。
多分「コメディー」や「戦記モノ」のようなジャンルも『テーマ』という言葉の意味に入るんでしょうね。「心に響く」とか適当な単語を小説タグのどれかにくっつければ一瞬で出来上がりそうです。
まあ結局の所は何でもアリ。それこそ「キレたくてもキレられないギリギリの線を突いた煽り文句の開発」とかでもテーマになると思います。……まあ今のは大声出して言うと反感買ったり、引かれたりしそうなので裏テーマ行きになりそうですけどね。
ですがあえて言うならば、作者としては「ストーリー構成に絡む思想」を小説を書く上でのテーマとして押したいです。
ようは物語をどの方向に進めるのか? がポイントになるわけですね。
ストーリーの中で主軸になるのが「ファンタジー」ならそれがそのままテーマで良いと思います。
頭に浮かんだ話の展開によっては「日常系コメディー」にも、「復讐に対する批判が殺人への嫌悪感とごっちゃになってないか?」にもなるでしょう。
なのでテーマに悩む皆さんは、自分の作るストーリが何とセットになっているかを考えてみると、答えが出るんじゃないでしょうか。
ではでは。ここからは今言った『テーマ』をストーリー構成の時に上手く使ってやう! という裏技をご紹介したいと思います。
1、「細かく作ったって良いじゃないか!」な「章にもテーマ」法
具体的に言うと「主人公が人として成長する姿を書く」みたいな大雑把すぎるテーマを主軸に据え、各章ごとにそれぞれ小さなテーマを当てはめる書き方ですね。
結構よくある書き方です、長編小説を書く場合には重宝します。
一章目のテーマを「ギャグとキャラの掴み。あと伏線張り」。二章目を「ギャグと主人公の持つ課題の提示。あと伏線張りと回収」みたいに細かく作れるのが利点。
他にも、各章の意味を作れる、自覚できるので全体の流れやゴール(終わらせ方、最終話)が見えやすい。大まかなプロットを作りやすい。といったメリットがあるのではないでしょうか。
ちなみにある程度のテーマは後付けでも大丈夫だろうな。とも思います。
2、「逆算して急所を突け!」な「重点決定法」
例を挙げればストーリーの中で主軸になるのが「剣と魔法」で、それがそのままテーマとなる場合、戦闘シーンとか魔法の描写は気合入れないと不味いという話です。
様はテーマを決める事で表現や描写に力を入れるポイントをハッキリさせるわけですね。
先ほど書いた「ファンタジー」ならいかにそれっぽく書くか。が課題になります。
メリットは意識する事で文章に深みが出る、心理描写を書きやすい、書けば書くほど物語の世界を把握していける。といった所でしょうか?
また少なからず書き手のこだわりが入るため、それに引きずられるように文章力も上がるはずです。
何に力を入れて書けばいいか分からない! という人は「五感」や「心理描写」なんかにとりあえずは的を絞ってみるのがオススメになります。
本当はそういうのを全部意識した方が良いんでしょうけど、それをやるにはある程度の経験が必要なんでしょうね。簡単には書けないでしょう。
ちなみにここだけの話、これらの事に気が付いたのはもの凄く最近の事だったりします。
あと2、3年早く気づきたかった……。
なにはともあれ、以上『テーマ』論でした。
ちなみにテーマが絶対に必要と言うことは無いので、テーマとか無しでいいや。と考えている人は、上の内容は気にしないで下さいね。
では、次のテーマ。というかオマケ? に移りたいと思います。
オマケ、「人とかぶらないストーリー構成には下準備が役に立つ!」な「ネタ帳の進め」
ネタ帳と聞いて「あ、面倒そう」と思ったそこのあなた! 同志! ……という話は置いといて、本題に入りましょうか。
確かに面倒そうではありますがネタ帳の有用性みたいなものは非常にでかいです。
どんなに「オレは自分で思いついたネタを忘れることは無いぜ」と思っていても実際はかなり見落としているため(あくまで体験談です)書き貯めておくことは非常に大きな力になります。
また時間が人に与える影響と言うものは思いのほか大きいらしく、一週間もたてば同一人物であっても中身は別人です。
あくまで作者の体験談ですが、昔ネタ帳に書いたセリフやアイディアを見て「あ、あの日のオレ天才」と思ったことも「何この底抜けのバカ」と思ったことも沢山ありますし、昔の自分に負けていると感じた事も多々あります。
とはいえ作者も始めからちゃんとしたネタ帳が書けたわけではありませんでした。
最初のころは良さそうなアイディア、セリフを書き出しては後々読み返し「使えねー」と思っていくつかのありきたりなアイディアや残す必要のない言葉を消しゴムで消す事もしばしば。
でもそうやって失敗を繰り返すうちに、使えそうな、メモって置いた方が良いアイディアがどういう物なのかを掴めるようになっていけたと自負しています。
今では下ネタやら黒い手口やらワンポイントに使う特徴やらのヒントが一杯です。
ちょっとした宝物ですね。
メリットは思い出せること。そして普段読まないような本もネタ帳を片手に「ネタのため」だと思って読めば意外と頭に入ってくる事だと断言します。
最初は作る事に抵抗のある人もいるかと思います。何だったらスランプになった時でも良いので、ぜひ自分が「使える」「面白い」と感じたものを書き貯めていってください。
絶対に無駄にはなりません。
以上ネタ帳についてでした。
……さて、今回もそろそろ終了です。
次回はトーク編の追加版として『セリフの掛け合い(試作)』について書いてみようかなと思います。
では待て次回という事で。
次の次は何を書こうかな。
ども、谷口ユウキです(-_-)/
今回の『テーマ』は書いていて発見の多い回でした。
こういう所から構成能力が上がるといいなあ。なんて考えてしまいます。




