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『ストーリー構成編 第一話』 だけど心は痛まない

初回から「裏切り」を前提としたトンデモ話です

 ども、最近はニュースとかでシカトされぎみな日中韓問題に目が離せない作者です。

 中韓が取ってる現在進行形な対日対応が全然広まってないのはどういう訳なんですかね? 

 とりあえず銀行倒産な韓国の経済状況はシャレにならないだろうに。しかも中国は中国で不穏すぎる動きをしてるし。


 まあネットでスレ見ただけの「しったか」ですけど……アジアの今が全体的にヤバすぎる。ってのは理解できました。



 さて、そんな怪しいアジア情勢の中、実はリニューアル後初投稿となる今回。

 ここは現実逃避したい作者がビシッと『ストーリー編』つまり話の組み立て方について書いていこうと思います。


 初回はストーリーの組み立てにおける『テンプレの裏切り方』。つまりは「どう王道を外れ、ワンパターンを抜け出すか」ですね。


 小説におけるテンプレ。つまりお約束の展開は皆さんもよくご存知かと思います。

 ファンタジー系の作品なら「最初の敵は盗賊」と「バカ貴族はクソ野郎」が代表的な存在として不動の地位を気づき上げておりますし、他のジャンルでも「『何だ……コレ?』からのチートアイテム」や、爆発しろよテメエな「主人公の異常なモテ度」に「転校生が美人」「不良に絡まれる美少女」などが上げられると思います。


 え、最後らへんの内容は「ジャンル」が偏っているって?

 ……気付いても気づかなかった事にする気遣いってすばらしいですよね。


 さて、皆さんの疑問を解消したところで本題に戻りましょうか。

 この『テンプレの裏切り方』。

 普通にそういった展開を避ける。というのも当然アリですが、逆にテンプレをアレンジしてその作品を「らしく」する。というのも1つの手ではないでしょうか?


 せっかくなので最後の例「不良に絡まれる美少女」を取り上げてみましょう。よくありますよねー、こう不良が美女に絡んでいて主人公がソレを助けるシーン。

 とりあえず主人公を……そうですね「W」にでもしていっちょ書いてみますね。


[具体例]


「やめて!!」


「……声?」

Wは自分が進む先にある角の向こうから聞こえた切羽詰まったような声に首をかしげた。

「何かあったのか?」

気になって足を速めてみれば、先の角で2人の人間が言い争っているのが見える。

体格の大きいガラの悪い男と、かわいらしい女の子だ。

「嫌、お願いだから離してください!」

「あー? ちょっとくらい良いじゃねーかー、付き合えよネーチャン」

どうやら不良が女の子にちょっかいを出しているらしい。


「仕方がないな……」

Wは2人の間に割り込むと女の子を庇う様にして不良を睨みつける。

「ああ、何だテメーは? 失せろ」

いきなり現れた第三者。wを見た不良が苛立たしげに声を荒げ威嚇する。

そしてWは自分を睨み返す不良を前に、ニヤリと笑ってこう言った。

「そのへんにしておけよ」


[続く]


 ハイ、ココまでがテンプレです。

 もしこの先もテンプレで行くなら「カッコよく不良を打ち倒すW」→「女の子との恋愛フラグ建設W」という流れになります。


 え、Wの使い方に悪意を感じる? それは……気のせいですよ。


 で、ココから「テンプレ」通りにさせないためにどうするか。読者の皆さんならどうしますか?



 とりあえず今回は一例として、捻くれたアイディアでぶち壊す展開で発展させていってみましょうか。


[続き(作者の裏切り版)]


「そのへんにしておけよ」

 Wにそういわれた不良は呆れた様な、見下すような顔をして鼻で笑う。

「クッ、バカが。女の前で良い格好つけようとしてんじゃねえよ。後悔するぜ?」

「おい、お宅何言ってんだ? バカさ加減ならどう考えてもソッチの方が上だろうが」

「……あぁ? 調子乗ってんじゃねーぞテメェ」

「上等だバカ。来いよ、相手になってやる」

 一触即発の空気の中、Wと不良は頤に拳を構えて対峙する。

 だが次の構えを取ったWの腕は次の瞬間には背後から抑えつけられていた。

「何!?」

 背中に感じる柔らかい感触。

 驚き振り返って見れば、先ほどまで不良に絡まれていたはずの女の子が嬉しそうにWの腕を掴んでいた。 

「アハハッ、マジバッカじゃねーのアンタ」

「え、えぇ?」

 Wは女の子の豹変ぶりに戸惑いを隠せない。

「どいつもこいつも簡単に騙されてさあ、アンタで3人目だよバーカ。やっちゃえA(不良)君ー」

「っ、まさか!」

 まさか、さっきまでのは……やらせ?

 予想もしなかった展開と柔らかい感触をにどうすればいいか迷うW。

 そしてその戸惑いのスキを突く形で……。

「ヒャッハー、鳩尾だぁー!!」

 という掛け声とともに不良の拳がWの腹に撃ち込まれた。

「カッ、ハ」

 低く、鈍い音が体から響く。

 後ろから押さえつけられて受け身すらとれなかったWは、その鈍い痛みに顔をしかめ膝をつく。

 鳩尾を殴られたからだろうか? 息がつまる上に気持ち悪く、その上……視界までボヤけてきている。

「どうして……こう、なった」

 そして急所を殴られたWの意識はゆっくりと闇の中に落ちていった。


 数分後、その場所には倒れた男が1人と空の財布が落ちていたという。


[続く?]



 ……と、まあこんな感じでテンプレ崩壊。ちょっと続きが気になる(?)形に繋げていくのが「お約束をアレンジ」した「テンプレの裏切り方」になります


 こういう「テンプレをアレンジした裏切り方」の書き方は実の所人それぞれなので、あんまり具体的なアドバイスはできません。

 ですがその分自然と書き手の特徴や性格が現れて来ますので、その書き手らしさが前面に出てくるテクとなってます。実際、自分の書いた[具体例]を見ると、作者の性格の悪さが出てますしね。


 それでココからポイントなのがこの続き。つまり「テンプレを裏切った」ソコからどう先の展開です。


 今回の具体例なら、作者が思い付けるのは基本2パターン。

 


 パターン1、「ちょっとありがち、だけどココからの展開にピッタリ!」な「他のテンプレに繋げる」


 今度こそテンプレに。な書き方で、一番スムーズにいくやりかたです。

 作者が仮にこのパターンで続きを書くとしたら、多分「よう、目が覚めたか?」みたいな感じで第三者を登場させるでしょうね。

 で、場合によってはまた「テンプレを裏切る」形でその第三者をトンデモに……。と、まあ好き勝手にやると思います。


 一度テンプレを裏切っている分、次にくる「テンプレ」をテンプレと意識させないのが最大の特徴にして強みになると思います。



 パターン2、「視点を変えて伏線にする」


 主人公Wが意識を失っている間に頭脳派コンビ(?)へと焦点を当てて、先の展開への伏線を作る書き方です。まあ適当な怪物とか超能力者とか犯罪者に2人を襲ってもらう感じですかね?

 敵になるか味方になるかは更に先の展開次第。ジャンル次第では今挙げた例とは別の形になって生きてくるかと思います。


 主人公の影が薄くなる可能性はありますが、先の展開をインパクトづけるにはピッタリだと思います。


 ちなみに1と2を組み合わせるのももちろんOK。そういう所は各書き手さん次第です。

 また、さっきの例では2パターンでしたが裏切るジャンルやシチュエーション。キャラの性格や設定によって展開は変わって来ます。

 その時その時になったら好き勝手考えてみて下さい。


 とりあえずこの「テンプレの裏切り」を使えば、読者に先の展開が読まれにくくなる上に人の作品と内容が被りにくくなる……はずです。気になった人はぜひ挑戦してみて下さい。

 きっと読む方も書く方も楽しくなります。


 以上。「テンプレの裏切り方」でした。

 具体例を書いたおかげで長くなってしまいましたが内容自体は薄めかも? ですね。


 さて、アッと言う間だった気もしますが、キッチリ字数ノルマも果たした所で今回も終了です。

 「ストーリー構成編」2回目となる次回は『コメディーとシリアス』がテーマとなります。


 では待て次回! という事で。

 感想や質問もお待ちしております。


ども、谷口ユウキです(-_-)/


いよっしゃー! やっとこさのリニューアル、そして後初投稿!

いやー、さんざん「やる」「やらない」言っといて結局改造しちゃいましたね。

徹夜頭で迷走していた初期の文もスッキリさせましたよ。


チョット前にネタ神も降臨したので、まだしばらくは続けられそうです。




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