表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「骨に」など  作者: 維酉
5/10

痛みに

ねむりのなか

あなたを見つけるまで

無窮の春に

ゆらぎを覚えること


薄いまぶたの

脆弱な寒


指先の熱で

たゆんだ影のよりをもどすように

わたしは風に吹かれながら

角ばった街に佇むだけ


ねむりは浅く

こころはすでに拡散して

親指を嚙んだていどの痛みにひたる

つよく、つよく、

肢体の

まるで脆弱な夢よ

日々は淡く

敬虔になりたい


泥濘に沈み

永遠とは浅さ

停滞する街のうごめきを見る

かすかな蠢動に

わたしは空っぽで

それでも春が来たということ


そのすべてが空虚な痛みである

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ