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「骨に」など  作者: 維酉
2/10

夢に

あなたの

夢に

わたしが

いけたら

小さな花束を

そっと添えて

静かに

祈るように

夢で

会えたら


どろのようにゆがみ

ひるさがり

街は昨日よりずっと旧い

錆びた郵便受けの

水に似たつめたさ


昨日まで

あなたのいたベッド


あなたの夢に

わたしがいるなら

小さな花束をそっと手向けて

おでこにふれ

やわらかな愛のしぐさで

祈りは永く

空をつらぬき

夢で

会えたら

時のとまった場所で


ただ てのひらから

こぼれおちないぶんだけ


しあわせが

こぼれおちてしまう


ことばが剝がれおち

うろとなって 純粋な

夢に

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