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「骨に」など  作者: 維酉
1/10

骨に

肌の冷たい場所

外気と愛のはざま

かじかんだ感覚は

痛みをはらみ

重く


たまに

わたしが宙にあって

かじかんだ手を

つないでいる

わたしと


(雑踏の中)

遠い過去みたいな日々

だれかを愛した記憶

(雷鳴に似る)

手を振る

たまに


わたしが

宙にあって

見下ろしている街の水面

息苦しさと

おさないころのゆめ

倒錯的な雲の通い路

わたしは

わたしを

包み込もうとしている

わたしという薄い膜


ただ

骨という骨が

愛という愛が

わたしのかたちになりかわろうとするの

骨に接続される

街という機構の

気の遠くなるほど煩雑なありかたは

わたしをここにつなぎとめること

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