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嫌なヤツ〜橋野 康二〜

とにかく近い所で募集してるバイトを探した結果


あの店員がいるコンビニで働くのが1番良いと判断した


「別に俺があの店員になにかした訳じゃないしいいか」


コンビニに面接の電話をし



後日


「いらしゃいませー」


あの店員だ。割り切ろう。


「あの、今日面接の橋野です」


「橋野さんですね、、、こちらにどうぞ」


スタッフルームに案内される


「こちらでお待ち下さい」

そう言うとあの店員はレジに戻っていく


「ごめんなさいお待たせしました〜。店長の関口です」


メガネを掛けて非弱そうな男性店長だ

トイレにでも行ってたのかハンカチで手を拭いている


「橋野 康二です。よろしくお願いいたします」

椅子に座る


「えっと、橋野さんの志望動機ですが簡単に教えて下さい」


「はい、家が近いのと、、お恥ずかしいのですが現在無職でして、、生活費が乏しくなってきたので、、、はい」


店長は頷きながら履歴書に目を通す。


「橋野さんにはこちらで是非働いてもらいたいと思います」


「採用ですか?」


「そうですよ。よろしくお願いしますね」


よかった〜。ほっと胸を撫で下ろした


「ありがとうございます。よろしくお願い致します!」


「いつから入れます?」


「明日からでしたら大丈夫です」


「それではお願いします」


「はいっ」



次の日


「今日から働いく事になりました。橋野 康二です。よろしくお願い致します」


「榎本です。よろしく」


「それじゃ、榎本さん仕事教えてあげてね。僕は出るから」


「はい、分かりました。」

店長はそう言うと店を出た。きっと会議やらがあるのだろう

大変だな



「えーと、橋野さん」


「はいなんでしょうか?」


「この店によく来てました?」

来てたけど、、、もしや、俺が見てたのバレてるの


「そうですね、家から近いので」


「ふーん、それで私の胸見てました?」

見てないし、、、、

そっか、あの時かネームバッチの事か

俺がこんな子供に欲情するかっての


「見てないですー、対応悪い店員の名前を見たかっただけですー」

そう俺が言うと

榎本さんは顔を真っ赤にした


「気にしてるんですから、ワザとじゃないです、、ワザとじゃ」

声を震わせてる

半泣きだ

そんな厳しい事言ったかな。


「ごめんなさい」


「いいです。さあ、橋野さん仕事教えますからメモ取って下さいね」


切り替え早っ!


「はい」


榎本さんからはまず商品がどこにあるか把握してもらうと

店内を回った。

一つ一つの商品はある時期を過ぎると

総入れ替えしてしまうみたいだから覚えるのは大変だろう。


「今日はこれまでですね」


「ありがとうございました」

後は次の人に引き継いで

俺達は2人で店を後にした。



「どうですか、仕事覚えるの大変じゃないですか?」


「いいえ、榎本さんが教えてくれるのですぐに覚えれそうです」


「そうですか、それはありがとうございます」



公園の差し掛かる


ベンチに座ってる会社員風の女性が

裸足で座っていて心配になった

俺ってお人好しだな


「裸足じゃないですか?」

すると、榎本さんはカバン開けてゴソゴソして何かを取り出す

「痛いですよね、私絆創膏ありますからどうぞ」


最初、女性は「良いですよ」って断っていたけど

榎本さんに絆創膏を手渡されると

「ありがとうございます」って受けとった。


俺達はその場を後にした。


夜に鳴く虫の音に混じって

すすり泣く声が聞こえた気がした。










読んで頂きありがとうございました^ ^


また、近日投稿します(^^)

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