隠し 〜榎本 楓〜
「あ、あの、榎本さん、つ、付き合ってください、、、」
隣のクラスの佐伯 侑士が私に告白をする。
「無理だから、そういうのは考えられないから」
今まで数人の男子に告白されたが全て断って来た
もう、誰にも告白されないように冷たくあしらう
私なんかを好いてくれるのは本当は嬉しいけど
本当に気持ちに素直になれない
「あ、そっか、ありがとう、それじゃまた」
少し、引きつった笑顔で佐伯君はその場をさる。
「はあ」
「モテるよねー、楓はー」
春流は冷やかすように私の顔を覗き込む
「なに?」
「なんでもっ、さあ映画♪」
「うん」
帰りに映画を観る約束をしていたから
行くけど
佐伯君の告白を断った後に映画を楽しむのは何だか気が引ける。
しかも、最近公開した
恋愛もの
映画館に到着すると春流は真っ先にパンフレットを買った。
「楽しみだね〜」
「そうだね」
春流はパンフレットを見て楽しそうに
少し、先を歩く
上映が終わり
春流は感動したのか泣いて
私はパンフレットを眺めたり
春流が感動したところに相槌うったり
映画自体は有りがちな内容だったけど
面白かったな。
にしても、上映中のそうだが前席の人がワンワン泣いてうるさかった。
読んで頂きありがとうございました^ ^
また、近日投稿します!