愁い 〜橋野 康二〜
明日、面接
俺って書類選考は通るんだなー
夜、リクルートスーツを取り出して明日の為に準備しておく。
「めんどくさいなぁ、けどな、行きたくないなー」
面接先の会社には申し訳ないが俺はどうだっていいと思ってる
明日なんて来なくていいよ
幼稚くさい事を呟く、明日は必ずくる。
そう、来るのだ。
「橋野さん、どうぞ。」
「はい、失礼します。」
俺は、緊張していた。いくらどうでもいいと思っていても
緊張はするものだ。
「えー、面接させて頂く河田ですよろしく。腰掛けて」
「はい」
40代くらいの人黒縁メガネかけていかにも真面目そうだ。
俺の履歴書見ながら続ける。
「橋野さんいきなりですが、何故前職を退職したのですか?」
それ来た。これ聞いてなんになるんだよ。
俺は、素直に答える。
「嫌になったからです。」
面接官は驚く
「それって具体的には」
俺はまた素直に言う
「面倒くさくなったからです」
落ちたなこれ。
「ほー、なるほど」
後は、いくら欲しいやらなんやらお決まりの質問
無難に答える。
「ありがとうございました。失礼します。」
帰る頃には夕方になっていた。
何だかなにかやり遂げた気分になって
気分は高揚感に溢れていた。
「アイス買って帰ろう」
「いらしゃいませー」
また、あいつかー
榎本って名前だっけな。
いいや、そんなことより。
アイス、アイス♪
「えーとー今日の気分はこのCMでやってたチョコのアイス」
これは、当たり付きだから当たったらラッキーだ♪
「いらしゃいませー、一点で250円です」
キレてんのか全く
俺は、丁度で代金を払う。
「ありg」
「ありがとうございましたー」
クイ気味に言いやがった。
俺は大人だ。抑えろ抑えろ。
家に到着
「暑いな、クーラーつけよ」
ピッ
「ひゅー、涼しいー、神だな」
せいせい、ビールおっその前に
風呂だ風呂
風呂に上がった後
まず、ビールをちびちび飲み
冷凍うどんと唐揚げを食べる
「天国だこれ」
お待ちかねのアイスだ
「くうーーーウメーー」
アイスを食べ終わり
ベットでスマホをいじる
「就活もういいかな。つか、なんで世界って広いのに選択肢が限られてるって感じるんだろう?就職が全てじゃないだろう」
そう、言ってもスキルもない俺はジタバタするしかないのだ。
ジタバタ出来るくらい体力あるって考えよう。
バイトでもしないとそろそろ生活ができなくなってきたな
アイス食えなくなるかもしれないし
面倒いけどやるかー
読んで頂きありがとうございました^ ^
また、近日投稿します!