あの時〜橋野 康二〜
夕方から閉店まで
榎本さんとバイト
お客さんが今日は少ない
「榎本さんキーホルダーありがとうね」
榎本さんは、新商品のチーズ入りのチキンを黙々と揚げている
「いえ」
「今日はお客さん少ないですね、どうしてだろう」
「分かりません」
俺は、チキンを揚げている榎本さんの近くに寄る
「うわー、美味しそうですね」
「そうですね」
自動扉が開きお客さんが入店
2人「いらっしゃいませー」
女子高生3人だ
少しギャルぽいという感じか
その1人が榎本さんの事を見る
「榎本さんですよね?」
「あ、くーちゃん」
知り合いか
「知り合いですか?榎本さん」
「そうですね、同じ学校の後輩の白川さん」
「白川 久留美です。ってかこのおじさん、脚見てくんだけど〜」
「うわー、変態ー」
その他2人が俺を変態扱いする
「おい、いきなりなんだよ!ガキに興味ないからしかもおじさんじゃねーし!お兄さん!」
「カラかっただけだよー、それにそんな事言ってる時点でおじさんだから!」
このガキーっ
「まあまあ、くーちゃんもその辺で。なんかこの前会った時とくーちゃん雰囲気が変わったね」
「あの時は、緊張しちゃって。なんだかその改めて言われると恥ずいって言うかこう見えて人見知りっていうかー」
俺にはいきなりおじさん扱いしてきたけど。
「あっそうそう、榎本さん新作のチキン買いたくてあります?」
「うん、あるよ」
そう言うと榎本さんはサッと包みにチキンを入れ会計を済ますと
生意気にチキンを手渡す。
「美味しそう!、それじゃ榎本さんバイバイっ!。ついでにおじさんもバイバイ笑」
榎本さんは笑顔で手を振る
俺は、「ありがとうございましたっ」って
強めに言ってやった。
「橋野さん、良かったですね」
「なんでです?」
「ここのところ元気なかったじゃないですか」
「そうでした?あーあの時ですか、あれはマジで酒の飲み過ぎで気分悪かったんです」
「そんな感じには見えなかったですけど結構心配もしましたし」
「それは、ありがとう」
「話し変わっちゃいますけど」
「は」
「春流が橋野さんに会わしたい人がいるって」
「えー、どんな人だろう?」
「それが、かなり美人だって話ですよ。」
「マジですか!会いますよ♪」
ふと、思う
高校生に女性を紹介してもらう
俺って、一体。
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