公園にて〜佐伯 侑士〜
「ただいま」
「おう、おかえり。侑樹遅かったな」
侑樹がいつもより遅く帰って来た
珍しい事もあるな。いつもはキッチリとして
俺と真逆だ。
「ちょっとあってさ」
「そっか、飯は?」
「後で食べるよ」
そう言うと部屋に行った。
侑樹が何かあると
直ぐに部屋に向かう
小さい頃からだ
喧嘩した時とか
お母さんが居ない事が分かって
部屋に閉じこもって泣いてたな。
結局、侑樹は部屋から出て来なかった。
翌日
ブーンー、ブーン
スマホのアラームが鳴る
休日なのに切り忘れだ
二度寝も良いかと思ったけど
昨日から侑樹が気になって
隣の侑樹の部屋に行きノックする。
「侑樹起きてるか?」
「、、、うん」
「飯食ってなかったろ?一緒に食べよう」
「うん」
そう言うと扉が開く
侑樹の眼は充血していた
リビングで一緒に朝食を食べるが
テレビを見て元気がなかったように感じた
「昨日何かあった?」
「昨日は桜井さんと会ってその、まあ、色々と」
「色々って、おいおいまさか!」
「多分、侑にいが思ってる事と違うよ。まあ、勉強の事で」
「ほー、2人きりかー。それより息抜きに出掛けないかい?」
「茶化すなよな。うーん、僕は遠慮しとくよ。もうじき塾のテストがあるから勉強しないと」
「へいへい、分かった。俺は片付けしたら行くわ」
「僕がやっておくよ」
「いいのか?ありがとうな。じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
1人で近所の公園に行く
まあ、時々はこんなのもいいよな
ベンチに座って大きく深呼吸する
小さい頃によく家族で行った公園
緑の匂いが体に巡っていく。
心地いいな。瞳を閉じてうとうとしてしまう。
多分、侑樹が気になって寝付けなかったのが
今に来たのかな。眠い。
「あの、佐伯くん?」
「う、ん、誰?」
俺は眠ってしまったようだ
女の子の声が聞こえる
俺の知り合いかな?
瞳を開けると
なんと、桜井さんが膝枕を俺にしてくれていた。
思わず俺は驚き飛び上がる。
「うぁ⁉︎ごめん!どうしてこんな事に!」
俺はあたふたしてしまう。
「いいの気持ち良さそう寝てたからつい。私こそごめんね。」
「そんな事ないよ。桜井さんは?」
桜井さんはどうしてここにって意味で聞いた。
にしても今日の桜井さんは落ち着いた雰囲気だな。
「楓と待ち合わせ。私この近所なの」
「えー、そうなんだね。」
その後なんだか会話が続かなかった。
少し雰囲気が違う桜井さんにどんな内容の会話をしていいのか分からなかった。
「お待たせ春流!」
暫くすると榎本さんがやって来た。
「お、おはよう榎本さん」
「、、、おはよう、佐伯くん」
うあ、緊張するけど
それにしても、可愛いな。あーダメだ
悦に浸ってる場合じゃない
邪魔になるからそろそろ帰らないと。
「俺はお邪魔なので帰りますね」
「えー⁈良いじゃん一緒に行こうよ!佐伯くん。ねっいいでしょ楓?」
桜井さんが俺を誘うと
榎本さんの方を伺う。
さっきは、大人しかったけど
気付けばいつもの明るい桜井さんに戻っていた。
「良いの?」
榎本さんの方を俺は見る
「いいよ」
「マジで!ありがとうございます!」
そうそう、侑樹も誘うか
桜井さんと仲良さそうだし。
「侑樹も誘っていい?、あいつ勉強勉強で息抜きしてやりたいんだ。」
「私は良いよ。春流は?」
「、、、、うんいいよ」
何だろうかこの間。
お読み頂きありがとうございます^^
前回から間が空いてしまいました~
また、投稿します^ - ^




