表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/54

変〜東山 瑞波〜

金曜日の夜はとても気分が上がる。

きっと、そういった人も多いはずだ。

なぜなら明日は会社が休みだからだ。

そんな時にお酒でも飲もうって行きつけの居酒屋に立ち寄る

(おじさんくさいかな)

けど、これがなきゃ休日は始まらない!

ビール飲んで〜、ねぎま食べて〜

そんな事を思っていた。


「来たよー!」


「おう、瑞波ちゃん!お疲れさんっ」

居酒屋の店主で三郎(さぶろう)さん。

家に帰って来たような雰囲気のお店で

それと三郎さんの声は心が安らぐ。

ちなみにお酒を初めて飲んだのもこのお店

お姉ちゃんと一緒に飲んだ。


「三郎さん、ねぎまとビール下さい♪」


「はいよ!」


数分でビールとねぎまが私のテーブルに吉江(よしえ)さん(三郎さんの奥さん)が持ってくる。

「はい、瑞波ちゃんお疲れさま」


「ありがとう〜。美味しそういただきます♪」

私がビールを飲もうとした時だ。


「ごめん、、なさい、、ごめんなさい」


「コラどう言う事だよ!ああん」


なに?

それは店の外から聞こえた。

男性と女性のただ事じゃない感じの声が聞こえた。


「なんだろう、ケンカか?」

三郎さんが外の様子を伺っている。


「三郎さんちょっと見てくるよ。」


「あぶねぇよ俺も行くから吉江。店を頼む!」


「分かったわ!」



三郎さんとお店の外を出ると

男の人が、、、、、女の子の胸ぐら掴んで怒鳴っていた。


「あなた、、、なにをしてるの!!!」


「うるせ、コイツが俺と会いたくないって言うからこうしてんだよ!」

意味がわからない。

男は女の子を投げ飛ばし。蹴りを入れようと脚を振りかぶる。


「やめて!!」

私はその子に覆い被さる。


「瑞波ちゃんっ!あぶねー!」

三郎さんが男に向かって体当たり


「グッ」

間に合わずに私の背中に蹴りが入る。

むちゃくちゃ痛くて

男の蹴りは強かった。

そして、その女の子は

いつか、会ったその子だった。


「ごめん、、、、なさい、、ごめん、、、、、」

ただそれを繰り返して

パニックになっていた。


「大丈夫、大丈夫、私がいるから。」と抱き締める。

暫くすると見ていた人からの通報で

警察がやって来て

男は連行された。

私達は救急車に乗って病院に行き治療してもらった。



病院の待合室

「親御さんは?」

女の子は俯いたまま首を横に振る

この子の親はなにをしているの?

「どうしてあんな事になったの?」

ふっと顔をあげる

「ケンカしちゃって、、その、、友達と、、」


「友達って?」


「うん、、大切な友達、、その友達にもうあんな人と関わらない方がいいって言われて、、、最初はカッとなって、、、けど、、やっぱり、ダメだなって、、、その人に会いたくないって言いにいったら、、、つかまれて、、殴られそうになって、、、そう思ちゃいけなかったの?私のワガママだったの?」

その子は涙ぐんでまた俯く。


「大丈夫だよ。」ってまた、抱き締めた。

大丈夫か分からないけど、少なくともこの子は一歩を踏み出そうとしていた。

そして、この日その子の親は来なかった。

私の家に泊まらせてあげたかったが

警察が署で保護すると

その子は連れて行かれ

そして、その子が忘れた学生手帳がソファに残されたいた。


名前は、、(桜井 春流)

春流ちゃんか、、。



春流ちゃんの親はどうして迎に来ないの?

連絡は警察から来てるはずだし

心配になるのが普通だと思うけど

モヤモヤした気持ちがずっと残っていた。







読んで頂きありがとうございます♪


また、投稿しますので

読んで頂けると幸いです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 拝読いたしました。 春流ちゃん頑張って前に進もうとしてたんですね。偉いなぁ。 とにかく瑞波さんがいてくれて良かった…(^_^;) カッコいい素敵な女性ですね! 私も困っている人を助けられ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ