表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/54

友達〜佐伯 侑士〜

昼休み俺は桜井さんに榎本さんの連絡先を教えてもらえるか

教室に向かった。(本人に直接聞けって話しだけど)


教室の入り口から教室を見渡すと

榎本さんが席から窓の外を眺めていた。

その瞳は寂しそうで、儚げで

暫く見惚れてしまった。


、、、1人かいつも桜井さんと一緒なのに

まあ、ずっとって訳じゃないよな

どうしよう聞こうかどうしようっ


「あっ先生ここに不審者がいますー」

えっ

「っておいおいなんだよ侑樹(ゆうき)、ビビるわ!」

弟の侑樹が俺をからかう。


「冗談だよ笑。何してんだよ侑にい。」


「いや、まあ、あれだ、友達に借りてた教科書返しに来てたんだよっ。てか、侑樹はなんだよ上級生の教室に」


「部活の先輩に聞きたい事あったから来たんだけど。」


「あっそ、じゃじゃあ、帰ろうっと」


「侑にいはあれでしょ榎本さん見に来たんでしょ?」


「、、、、そう言ってしまえばそうだけど話せる感じじゃ無さそうだし帰ろうかなぁっと」


「ダメだよ今がチャンスだよ行かないと!」


「おおおおおい」

侑樹が俺の背中を押して榎本さんの席まで押していく。



「榎本さんですよね?」

ふっと、こちらを見る。


「そうだけど、、えっと」


「佐伯 侑士(ゆうし)の弟で侑樹って言います兄貴がお世話になってます。ほら、侑にい」


「ええと、榎本さんおはよう、良い天気だね」


「おはよう、、そうだね、どうかした?」


「その、話ししたいなって思って」


「いいけど」


「じゃ、僕は用事あるので失礼しますっ」

侑樹が帰っていく

マジかある意味2人きり

やべえ緊張する。



「さっ最近はどう?」

声がひっくり返えりそうになった。


「最悪だね、まあちょっとあって」

榎本さんは少しため息を吐く


「何か俺にも出来ないかな?、、、ごめん、、、調子乗った」

フラれた相手だけど諦めたくない

身勝手に近いこの感情は

榎本さんにとって邪魔なのかも知れない

ただ、同級生として、、、その、友達か分からないけど

純粋に何か出来ないかと思った。


「気にしないで」

そっけない感じでこれ以上

話したくない雰囲気だった。

俺はこれ以上も言えないし

とても無力だと

痛感した。


「分かった。」


「あの、そのごめんね。」

なぜ、謝ったのか

分からない。

分からない。

俺は邪魔物なのかな


「榎本さん、俺は君の事が好きだ、、、

だから、だから、、その、、友達になって欲しい、、頼って欲しい、、ごめん、、キモイよね。」

するりと口から出てしまう。

それは半ば諦めに近い。けど、諦めたくない。

情け無い。


「、、、、うん、ありがとう。」


友達でも一緒にいたい邪魔物じゃなくて。


読んで頂きありがとうございます♪


また、読んで頂けると幸いです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 拝読いたしました。 侑士くん頑張りましたね! フラれた相手にまた話しかけるのってかなり勇気のいる事だと思うんですけど、やっぱり好きなんだろうな…。 仲直りのキッカケを作ってくれたりしたら…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ