お人好し〜橋野 康二〜
昨日の競馬中継を家で見たいたら
奇跡が起こった
俺はずっと応援していた万年ビリの馬のビリーが
遂に1着を取った。
思わず歓喜して拍手をし
その後、独りでビールを飲んで
アイスを食べて
腹を下した、、、けど
もう、最高だった!
その余韻に浸りバイトにもより一層やる気が出る!
「いらっしゃいませー!」
「、、、、元気ですよね、、、橋野さん。ハア、、」
榎本さん元気ないなどうしたんだろうか
目も真っ赤だし。
「そらそうですよ万年ビリの馬が1着取ったんですから!」
「、、よく分からないですが、、、よかったですね。」
女子高生には分からんかこのロマン
(マジで震えるぞ)
そう言ってやりたかったが
詰まらないだろうしやめた。
それより気になるな榎本さん。
「どうかしました?元気なさそうだし」
「うん、後で話していいですか?」
「いいっすよ」
閉店後の事務所
「で、なにかあった?」
榎本さんが椅子に座って俯く
「友達と、、、、ケンカしちゃって、、、言い過ぎたのかな、、」
涙声で話す
ケンカか、昔しは良くやったなー
いやいや、そうじゃないよな。
「そっか、原因は?」
事のあらすじを聞いた。
「多分、、私、ううん、絶対、私、どうしたらいいの橋野さん。」
「まあ、落ち着いて、落ち着いて。」
榎本さんをなだめる。
そして、春流って子が気になった。
榎本さんは真面目って感じで
春流って子はチャラ男のような人と付き合っている。
そういう人と友達が付き合っていたら言ってしまうのも分かるけど
、、、うーん、どうしたもんだろう。
「その、春流ちゃんは普段はどんな学校以外の交友関係か知ってる?」
「春流は、誰とでも仲良くなれるから結構お喋りだし。友達は多いと思います。けど、学校以外の交友関係って言われると分からないです。」
以外と分からんもんなんだな。
「連絡はした?」
「、、、してないです。今はその、、出来ないです。」
出来る訳ないか
どうしようか
「春流ちゃんの後付けるとかどうかなぁ」
「尾行ですか?」
「そうそう!」
「嫌ですよ。そんな事出来ないです。」
「俺も付いて行くから大丈夫!」
「大丈夫って無責任な」
「先輩が困ってるなら後輩は助ける当然ですよ。」
「普通逆じゃないですか?」
「いいじゃないですか先輩!硬くしるしい事は、それに春流ちゃんが気になるし」
「ちょっと、橋野さん私の友達に手出すつもりですか⁉︎」
「違うって!高校生に興味ないしっ。それに俺はこう妖艶な大人の女性が好きなの〜」
「、、、、そうですか」
「ん?」
「いえ、何でもないです。いつにします?」
「乗り気じゃん先輩。」
「私は早く仲直りしたいだけですっ」
「それは、休みが重なる日で、、、えっと、明後日か、それでどう?」
「分かりました。私の問題なのにすみません。」
「全然大丈夫だから。気にしないで、今日はもう帰ろっか。」
「はい」
俺には関係ない事だけど
このままにして置く事が出来なかった。
お人好しだよ全く俺は。
読んで頂きありがとうございます♪
また、投稿しますので
読んで頂けると幸いです^^




