常夜灯〜東山 瑞波〜
明日は送迎会
部長が別の他の支社に異動だから
折角、翔太が遊びに来るって言うのに
行きたくないなー
グラスに入った
氷を指でクルクル回しながら
リビングでため息をついた。
「どうしたの浮かない顔して」
「だって、明日送迎会だし。行きたくないよ。それより翔太と遊びたいもん」
「社会人なんだから付き合いも大切!それに翔太は泊まって行くんだから遊べるでしょ」
「そうだけどさー」
「明日仕事でしょ。寝なさい」
「子供扱いするー」
「私の子供なんだから当たり前でしょ。はい寝る」
「はーい、おやすみなさい」
自室のベットに座って
この前の女の子を思い出した
偉そうな事言ったけど
あの後どうなったのかな
かなり思い詰めていた感じだったし
確かめようもないか
でも、青春って感じだったな
私もあったなそんな時期が
2つ上の先輩だから26?
同級生と運動場でサッカーをして
ある時はメガネをかけて小説か参考書か分からないけど本を読んでいたり
そのギャップに心惹かれて
気づいたらずっと先輩を探してた
ある意味単純
けど、人伝で聞いた話しだと先輩には彼女がいて
その彼女は学校で一番の美人だったし
私はもう叶わない恋って勝手に諦めて
一度も話すことなく
先輩は卒業した。
今は何をしているのか分からないし
顔も変わってしまっているだろうし
会ったとしても気付かないかも
それより
寝ないと
明日は嫌な送別会。
けど、翔太が家にくる
あー嬉しいな、楽しみだな
翌日
適当に話して
寂しって嘘付いて
それに酔った勢いで同僚が触って来たりした
気持ち悪かった。本当に
それでも小さな楽しみのために
送別会を乗り切った。
明日は休みだし翔太と遊ぼう。どこに行こうかな。もう、夜遅いし翔太は寝てるよね。
翌朝
「翔太〜、会いたかったよ〜」
翔太に抱きついた
「瑞波お姉ちゃん苦しいー」
「本当翔太の事大好きよね」
「お姉ちゃん当然。私の甥なんだし可愛いもん」
「翔太、瑞波お姉ちゃんと遊んでてね。お母さんはお婆ちゃんと出掛けるからね」
「はーい!」
「行ってきます」
2人「いってらしゃいー」
「何して遊ぶ?でも、今日お外が暑いから家で遊ぼうね」
「えー、ボールで遊びたいのにー」
翔太がぐずった
あっ、そうだ
昔しお母さんに言われた事言ってみよう
「実はね翔太。今ね怖い怖い火の玉のオバケがお外いるのだから出ちゃうと食べられちゃうよ〜」
「怖いよー、瑞波お姉ちゃん今日はお家にいるっ」
そう言うと翔太は私に抱きつき
疲れてしまったのか
翔太は暫くすると胸の中で
寝息を立てて眠ってしまった。
かわいいなぁ
知らない間に私も眠ってしまったみたいだ
翔太は隣で眠っている
もう、夜か
お母さんとお姉ちゃんがリビングで
談笑をしている
照明の常夜灯がそっと
照らしていた。
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