25話:安定供給の確保完了です
「……マジかよ。本当じゃねえか」
「ふふーん凄いでしょう。あたし達が見付けたのよ」
アレクは見つけたクリスタル鉱床について、すぐさま採掘士ギルド支部へと報告した。そして現場へと採掘士ギルド支部長と共にやってきたのだった。
あの男達の死体は既に片付けられていた。
「……クリスタルゴーレムの身体と核は僕らがもらいますが……流石にこれだけのクリスタルを独占するのはちょっと気が引けまして。なので周りのクリスタルについては半分を採掘士ギルドへと納めます」
「良いのかよ。これ、全部独占すれば、ちょっとした財産築けるんじゃねえか?」
訝しげにそう支部長が聞いてくるので、アレクは笑顔で頷いた。
「はい。今日来たばかりの新参者がそれをしたら、いらぬ反感を買いそうですから」
「若いわりに、分かってるじゃねえか。認めたくないが、そういう感情が産まれるのは確かだ」
「その代わり――取り交わしたい契約がありまして」
アレクがそう言って、急いで用意した書面を支部長へと手渡した。
「ふむふむ。まずは、取り分であるクリスタルと、クリスタルゴーレムの解体、そしてそれらの王都までの運搬、納品をうちでやれってか。まあ妥当だな。それと――ミスリル化したクリスタルの定期的な供給を希望するだと?」
「はい。定期的に王都の僕の店まで運んで欲しいのです。こちらが払う費用については、書かれている通りです」
「――相場よりかなり安いな。いくらここのクリスタルを半分貰ったとしても、割に合わない」
難色を示す支部長だったが、アレクが説明を加える。
「ミスリル化したクリスタルであれば、武器や武具に使えないような小さく砕けてしまった破片でも構いません。そういった物は処分するか、土産物にして収集家に売るしか使い道はないはずです」
「確かにそういうミスリルはあるが……そんなものどうするんだ?」
「ふふふ……秘密です」
「なるほど。ふむ……良いだろう。量についてはその時次第なので確約は出来ないが、欠片で良いのであれば、それなりの量は約束出来ると思う。それならば、この価格は妥当か。運搬費を差し引いてもうちに儲けが出る」
「そう思って設定しましたから」
そう涼しい顔でアレクは言うが、内心はドキドキしていた。実は密かに狙っていた取引だが、何か手土産がないとまず認められないと思っていた。だからこそ、このクリスタル鉱床を発見できたのは渡りに船だった。
あの冒険者達が死んだのが心残りだが……あの場でどうしようもなかった。
そんなアレクの内心を知ってか知らずか、支部長が目を細めてアレクを見つめた。
「あんた……何もんだ?」
「ただの宝石師ですよ――ちょっと扱っている商品が変わっているだけの」
そう言って、アレクは笑みを浮かべた。
「くはは……気に入った! どうだ、あんたも採掘士にならないか!? あんたなら歓迎するぜ!」
そう言って支部長がバシンとアレクの小さな背中を叩いた。
「採掘士になるかは置いといて、僕の扱う商品で面白い物がありますよ。また準備が出来ましたらお話します」
「あんた……根っからの商売人だな。じゃあ、ギルドに戻ったら正式に書面で契約を交わそう」
結果として――アレクは、マテリアの原材料となる魔石の安定供給の確保に成功したのだった。
というわけで、原材料問題は少しだけ解決しました。
次話でまた新キャラの登場です。ようやく出せるよ……あらすじ、タグ詐欺って言われないかドキドキしてたよ!
あ、間話があった! 間話の次です!
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