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エ〇マンガみたいな壁にハマって的な展開は存在しない!

「ハァ...ハァ...」


あれから何日経っただろうか。


僕は、ダンジョンを舐めていた。


トラップゾーンを順調に進んでいき、辿り着いた先は、石像の兵士が湧き続けるエリア。


石像の兵士は、最初に見た門番のように佇んでいた2体よりも一回り小さく、軽装備で、額にある宝石がむき出しになっている。


その兵士たちが大盾と槍や、大剣、大斧など様々な武装をして襲いかかってくるのだ。

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しかも、奴らは常に2人1組で行動しており、敵を発見すると、片方が敵を止め、もう片方が仲間を呼びに逃げるのだ。


1対1ならば勝てなくもないが、時間が掛かり過ぎるし、やっと倒したときにはエリア中の石像が集まっていることだろう。


加えて弓兵、奴らの弓は石で作られているがよく飛ぶし、味方ごと僕を狙ってくる。


そんな奴らが、無限に、しかも頻繁に湧いてくるのである。


そして、何よりも問題は。


「ハァ…す、ステータス。」


神童達也

種族:人間Lv5

職業:魔法使いLv3

Age:17


HP:140/140

MP:100/100(50)

ST:53/53(105)


飢餓状態Lv2:ST20%減少、全能力値10%減少、速度20%低下、自然回復速度50%低下

不眠状態Lv1:ST10%減少、速度5%低下、自然回復不能

疲労状態Lv2:ST20%減少、全能力値10%減少、速度20%低下

脱水状態LvMAX:1日毎にランダムでバッドステータスが発生


STR:9(11)

VIT:8(10)

DEX:12(15)

INT:1(1)

MEN:1(1)

SPD:3(5)


職業補正

MP+50

INT10%UP

MEN5%UP

攻撃魔法補正(攻撃魔法の威力12%UP、操作性上昇)


武術

 STR

  戦闘術Lv4


スキル

 STR

  両手持ちLv4

 VIT

  治癒Lv2

 DEX

  回避Lv5、罠解体Lv2

 INT

  無し

 MEN

  無し

 ETC(その他)

  見切りLv4、隠密Lv3、魔力感知Lv1、罠感知Lv2、強弱看破Lv4、鑑定Lv2、歩行LvMAX、疾走Lv1、思考Lv3、精神苦痛耐性Lv7、出血耐性Lv1、地図Lv2




「腹、減った...」


食糧難と水不足である。


遺跡のような場所に、植物や動物、料理や加工食品などあるはずがないし、出てくる敵も、石像だけだ。


最初の数日間は、石像エリアを探索して、敵のいないトラップエリアで仮眠をとっていたが、次第に  体が空腹を訴えはじめ、ついには食べ物がないと、安心して眠ることもできなくなった。


そして、色々とバッドステータスが痛い。


こんな状態では、まともに戦えないだろう。


まあ、万全であっても群れる石像たちを安全に倒すことはできないだろうが。


(賭けは負けだ。となると、あとはどれだけ生き足掻けるかだな。)


そう、ダンジョンに入る前に心構えは済ませておいた。


本音を言うと、できれば死ぬ前に女の子と青春を過ごしたかったけど、このまま、恋愛のない人生として生涯を終えるのも、逆に面白くはある。


ただ、一つだけ悔いがあるとすれば――




――もっと強くなりたかったな。


それだけである。


まあ、幸いまだ生きてるし、死ぬ前にどこまで強くなれるか試してみようじゃないか。


石像エリアから逃げてきた奴か何言ってんだって話だけど。


僕は石像エリアを抜けて、長い通路を歩いていく。


腹が減りすぎて、お腹が背中にくっつきそうだ。


睡眠不足のせいか頭が痛いが、精神苦痛耐性のおかげで、まだマシだ。


それよりも、散々逃げ回ったせいで、全身が疲労でうまく歩けない。


「ハァッ...ハッ...うッ!」


僕は、ついに立てなくなってしまった。


(足に力が入らない...バッドステータスのLvが上がったか...)


それでも、壁で支えながら、手と足を使い、先へと進む。


(せめて次のエリアを見るまでは、頑張って進もう。)


そうして数分、角を2回曲がったところで、広い空間が見えてきた。


(もう少し...あと、もう少しだ...!)


前に進むために、右壁に背を預け、手の力で横に移動した矢先。


――スルッ


「!?」


急に、右肩の支えが、つまり先の壁が無くなり、仰向けに倒れ込んでしまう。


突然のことに驚き、壁があるはずのところを見ると、しっかりと壁は、自分の腰を境に存在していた。


――僕の下半身無くなっちゃった!まだ使ってない新品なのに!


うん、今は冗談を言っている場合ではない。


一応念のため、僕の名誉のために言っておくが、エ〇マンガみたいな壁にハマって的な展開で、ペ○バンかエクスカリバーで「アッー!」するようなマニアックな作品にもならない。


――なぜなら、幻影だからだ。


幻影で隠された道は、天井があり、高さは体の半分くらいしかなく、幅もギリギリで狭い。


その奥には階段があり、下へと続いている、


(行くしかない...よな?)


仰向けになった体のまま、全身の筋肉を使って背中を擦りながら、暗い道を進む。


階段までつくと、松明の揺らめく明かりが、下の部屋から漏れているのが分かる。


(下にナニカいたら終わりだな。)


階段を頭から降りることになるので、怪我しないようにゆっくりと下っていく。


ゆっくりと降りっていった僕の視界に、部屋の様子が映し出されていく。


(ここは...?)


そこは、1畳程度の小さな部屋。


部屋の最奥にはアンティークな書見台に立派な装飾の施された分厚い本が置いてあり、左右には等身大の篝火が本を照らし出している。


僕は本の内容がとても気になり、体を回転させて四つん這いになり、立ち上がって読もうとするが、起き上がれるはずもなく、書見台の前でうつ伏せに倒れ込んでしまう。


「う…ぇ」


顔面を地面にぶつけ、顔を顰めながらも、今度は書見台を篝火に当たらないように手で倒す。


「...ッ」


書見台の重さに耐えきれなくて、持ちきれず僕の体にあたるが、お陰で本も地面に落ちたので読めるようになった。


ちょっとした達成感を感じつつ、本を眼前に持っていき、開く。


「!?」


本にはこう書かれていた。


――『魔術大全』と

~スキルの解説(武術や魔法も)~

疾走:

走り方に補正がかかり、効率的な走り方が分かる。

罠解体:

罠の解体時に補正がかかる。(解体速度や解体成功率が上昇。また、罠の種類で解体難易度も変化する。)

罠感知:

罠の位置に気付きやすくなり、種類を見分けやすくなる。(罠の種類を判別していないと、解体成功率が大幅減少。)

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