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僕はただの一般男子高校生だ

僕の名前は神童達也しんどうたつや

17歳の高校生だ。

因みに彼女いない歴=年齢で、ノーマルだから彼氏もいない。


彼女がいない理由は理解している。

女性に対する免疫が無いのもあるが、人との関わり合いが全くないからだ。


僕は幼稚園の頃からPCでオンラインゲームをしていたために、ネットの知識を身につけるのが早かった。ちなみにネットでもソロプレイがほとんどだったので他プレイヤーとのアクシデントは一つもない。

そんな知的好奇心旺盛な年頃に、僕はアニメ動画を無断転載している違法サイトにのめり込んでしまった。


そこで、出会ってしまったのだ。あのアニメに。

そのアニメは所謂ヤンデレもののアニメで、主人公が浮気して殺されてENDを迎えるというものである。


今見れば当たり前の結果だと理解できるのだが、当時小学3年生だった僕は女性に恐怖を感じるようになってしまった。

そんな小学生低学年に見てしまった刺激的な体験(アニメだが)により、異性との距離を無意識に避けるようになった。


そのため、男友達は沢山いて、女の子ともそれなりに話せるが特別な仲には絶対にならない人間が完成したわけだ。

そして、一定の距離を保ち、顔も普通である僕に積極的に近寄る女性はいない。

そのまま小学校を卒業し、中学校で身長が全く伸びなかった僕はさらに異性としての魅力が無くなり、中学校も卒業。


そして、高校生の今に至る。

高校生で身長150cm、しかも運動能力は普通、勉強は化学以外普通、その上恋愛経験ゼロで女性恐怖症である僕に未来など無いのだ。さらば青春。


これで僕のことについては大方理解できただろう。


どこにでもはいないが、どこかにいるかもしれない男子高校生だ。


そして、自分はサイコパスかもしれないという悩みを最近抱えた、ただの一般男子高校生だ。


サイコパスかと思ったきっかけは単純だ。

自分が親をナイフで刺して殺して何を思うのか想像してみた。

寝るときの夢の趣向を自分で決められるほど想像力だけは豊かな僕は、殺すまでの過程、殺したときの肉の感触(家畜の屠殺経験から想像した)、動かなくなった肉親見ている自分の心中を想像した。


じっと死体を見つめていた僕が考えていたことは

(やっぱり人って()()に死ぬんだな。自分も気をつけないと)


そんな冷めた感情だった。実際に殺していないのでまだサイコパス疑惑だが、そもそも人(しかも親)を殺す想像をしている自分は異常なのかもしれないと思ったのだ。


因みに罪人になるのは嫌なので殺す気もないし、殺意を抱くほど恨んでいる相手もいないしこれからもないだろう。


これは、ただの知的好奇心。

知りたいと思っただけなのだ。


こんな感じで、自分はサイコパスかもしれないという属性を付けることで人とは違うぞと主張し、けど集団の中にいて安心したいから一般男子高校生のままがいい、そんな矛盾を抱えたやつなんて沢山いるはずだ。


だから、僕はただの一般男子高校生なのだ。


さて、そんな僕はマンションのエントランスで物陰から道路を覗いている。

なぜそんなことをしているのか

それは、道路に緑色の肌をした小さな人形の化け物がいるからだ。

化け物はファンタジーで言うところのゴブリンと思われ、5匹の群れで行動している。

その光景を見ながら僕はついさっきまでの事を思い出していた。

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