表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/46

幕間:ある幽霊さんの気迫



 私を置いて外出した事が許せない。

 私に何も言わず外出したのを許さない。

 そして――私の知らぬ内に、叶桐夏蓮と遊んでいた事を断じて許さない。



 創立記念日という休暇に彼が外出する用事は無かった筈だ。

 折角、一日の独占を許されたかと思って油断した矢先、この失態である。

 あまりの仕打ちに立腹し、脅迫メールを送るも飄々と躱された。


 別に良いよ、ユウくん……帰ったらお仕置きだから。


 彼が帰宅した時に備えて、ご飯を作らねばならない。友達(したっぱ)の連絡網を用いて要因を探ると、体育祭実行委員会に抜擢されたのだという。

 今日は予定(スケジュール)として、たしか器宮の方で会議があるとか。広瀬翔、あの男に唆されて仕事に出掛けてしまうとは。

 ユウくんの性格からして、メール内容から十全に私を回避すべく夕方の帰宅となるだろう。鍛埜雄志の生態を把握している私だからこそなせる予測である。


 体育祭という行事(イベント)は、親睦を深めるのに最適な場所。

 私としては、何気なく長年の空白(ブランク)を埋める為の機会ではあるが、逆に夏蓮(アイツ)にも挑戦権(チャンス)を与えてしまう。


 何としても、ユウくんを死守しなくてはならない。

 特に、彼の人柄に吸い寄せられて器宮東高校の連中も着いて来ないように。


 取り敢えず、帰って来たら、沢山甘やかしてあげるからね、ユウくん……?






アクセスして頂き、誠に有り難うございます。


春ちゃんの(ターン)も増やしていきます。次回は久方ぶりにおバカ四人と新しい女の子の登場となります。



次回も宜しくお願い致します。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ