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成り

「……そういえば、さっきも吸血鬼とか言ってたよな……人狼に聞くのもヘンだけど、吸血鬼って実在するのか?」

「する。伝承が広まっている物は、必ず存在する。世の中には何かが溢れている。だから『何かは何かになりたがってる』。近いモノがそれになる。だから居る」

 と、不意に話が途切れる。今思いつく疑問が打ち止めになってしまったのだ。

 かなかな言ってる口調について尋ねてみたものの、「わからん。たぶん口癖だ」の一言で済まされてしまった。

 ねばつくような視線を感じる。舌なめずりの音がした。

「よし、じゃあさっそく交……」

「ま、待った。おれを選んだ理由があんたを見えるからなら、他に見える男が居たら、乗り換えるってことだろ?」

「ふむ。それは確かに。自分が見えるという点を除けば、そんなに魅力的でもない、かな」

 否定してくれないあたり、おれはハーレム漫画の主人公ではないらしい。

「心配するな。見える人間なんて億に一人程度。まず出会いやしないさ」

 じゃあTVに出てる霊能力者って――と思ったが、考えてみればあれが本物なわけはない。

 見えているんなら、アレがうじゃうじゃいる東京のテレビに出演なんてしないはずだ。

 もしおれが都会で生まれていたら、きっと、すぐにあの何かに取りこまれておかしくなるか、自殺をしていたと思う。人口比から言えば、都会で生まれるほうが確率は高いし、無事にこの年まで生きていられる方が珍しいのかもしれない。

 しかも、そのうち男は半分だろうし、繁殖に適した年齢の者の数も更に半分くらいだろう。

 とすると、確率は極めて低いという事だ。

 だとしても――

「確率は0じゃない。その他の数人に出会ったら?」

「そうだな。だったら、ユウが他のオスに負けない存在になればいいだろう」

 けろりと言いやがった。

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