6話
先輩カップルとのやり取りは、はぶかせてもらう。
面倒くさかったので、昼食に集中し、適当に相手してたから話の内容自体全く覚えてないのだ。
一応分かったのは、一宮さんと親友になってた…。
という事だ。
「いつ親友になったの?その前に友達だっけ?」
そう思わず言ってしまったが、ちゃんと聞いておかなければ、うやむやになる可能性が高い。
なので、聞いてみたのだけど…。
「…月ノ宮さん…酷いわ…」
そう言って、…涙目になった。
「え?だって事実じゃん」
プルプル震えている一宮さん。
「別にいいじゃない!何よ!!悪い!?」
睨みつつも、ちょっと不安そうだ。
「いや、別に悪くないよ?ただの確認だし、だけど親友は止めてね。そんなに仲良くないから、友達でいい?」
正直、最近話すようになった相手を急に親友と思えない。
だから、ずっと友達でいいよね?
親友には、面倒くさいしなりたくないからね~。
絶対、一宮さん嫉妬?とかしそうだからね。
親友だから…とか言って色々と口出しして来る気がする。
「分かったわ…。今の所はただの友達ね…。」
意味深に言ってるけど…、親友になる気全くないからね。
「この先も、ずっと友達としてよろしくね。」
釘を指したけど、聞いてないな…。
ちょっと、ヤンデレ化しつつあるような一宮さんを置いて私は立ち去った。
一宮さん現実に返って来ないんだもん。
いつまでも、妄想?してるから声をかけても反応ないし…。
それに、授業始まっちゃうからね。