2話
ある日の放課後。
私は、いつものように一人で校内を探検?していた。
今日は、屋上に行く事にしていた。
予定通りに、屋上に行くと…。
泣き声が聞こえて来た。
「うぅ…ひっく…うぇ…」
「………」
大変気まずいが、放って置く事が出来なかった。
私は、同じ1年Bクラスでクラス内で一番人気が高い…確か一宮…。
…一宮?さんに近ずき取り敢えず、驚かせてみた。
「わ!!」
「ひっ!?」
腰を抜かし、怯えて後ずさった一宮?さん。
ちょっと、予想外な部分があるけど…いいや。
取り敢えず、もう泣いてないし…。
「あ、ごめんね。一宮?…さん。」
「…一宮で合ってるわよ!一宮 白亜が私の名前だからね。忘れないでよ!」
赤面し震えつつ、なんとか立ちながらちゃんと教えてくれた。
いい人である。
若干、ツンデレな感じだけど…。
「分かった。もう忘れないよ。」
取り敢えずそう言っておく。
一宮さんは、こちらを睨みつつ一応納得してくれた。
少し、落ち着いた一宮さんは私に自分の隣りに座るように指示した。
なので、ちょっと離れた所に座った。
…何か寂しそうに、こちらを見て来る気がするが気のせいだろう。
「で?一宮さんは、どうして泣いてたの?」
「直球すぎだと思うのだけれど?こういう時は、もう少し…」
一宮さんは、私に色々とレクチャーしてくれた。
「で?泣いてた理由は?」
「月ノ宮 雫!…貴女ねぇ…、話したくない事だって察しなさいよ!!」
怒ってしまった一宮さん。
「ふーん、ならもう帰るね。」
「え…?…ちょっと、」
何か言っていた、一宮さんを置いてさっさと私は帰った。
元気になっていたから、もう泣かないだろうし。
それに…、タイムセールに遅れちゃうし。




